世の中には「名ばかり」で実の無い方々というのは非常に多い。
政治家、大学教授、経営者、医者、警察官、行政官etc…
 今回は「記者」について。
以下は昨、自民党の安倍総裁誕生を受けて放送されてTBSのラジオ番組の一幕。
「政治記者」として1999年から国会を担当していると言う。(wiki武田一顯

2012.9.26 TBSラジオ「荒川強啓デイ・キャッチ!」より


 …お分かり頂けただろうか…?
 なんとこの記者、一般の、それもB層並かそれ以下の意見を堂々と喋っている。
 最近、ネットで一般人が生放送できるようになって久しいが、それと比べても随分と稚拙なコメントと言わざるを得ない。
 これを公共の電波を使ってプロフェッショナルとして放送している。
 
 まだ野党の総裁でしかない安倍氏を誕生当日にここまで目の仇にする異常性。
 このラジオだけでなく安倍総裁の「難病」に対するメディアの論評はそれまで人権について煩く喧伝していたのが嘘のように酷いものだった。
あえて例えるなら義足を用いて体育の授業もきちんと受けている生徒が学校で生徒会長に立候補したとしたら…。
 同様のロジックを用いて喋らせたら一体どれだけ惨い表現になるのだろうか。
 メディアという第4の権力を使って人権をこうも蹂躙するこの手法は断固非難されなければならない。

 過去の安倍内閣が持つ実績についても同様。
 記者であるからには5年前の安倍内閣が1年でどれだけの実績を残しているかは十分に認識しているはずだ。にも関わらず「全く実績が無かった」とするメディアが非常に多い。
 
 他にも党員票のドント方式すら理解できずに「民意が反映されない」とか3500円のカツカレーが庶民感覚から離れるとか事実も根拠も関係も全く無いような批判…
 上記のラジオ以外にも総裁が決まった後のたった2日でどれだけ酷い放送か動画でまとめて下さった方がいらっしゃった。


安倍政権の実績とか知らないよ。と言う方には【安倍晋三】安倍政権の実績をオススメします。


 今回の件に限らず彼らは「表現の自由」を盾に無茶苦茶な報道内容を展開するが、日本国憲法は「公の利益に反する事の無い限り」での自由を認めている
(憲法12条:この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであって、常に公共の福祉の為にこれを利用する責任を負う)
のであって、公の電波を利用して影響力の大きな誹謗中傷は認められていない。

 また放送法3条でも
・政治的に公平であること
・報道は事実を曲げないこと
・意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること
とされているが明らかに違反している。

 公衆の面前で繰り広げられるこういった行為はもはや「犯罪」と言っても過言ではない。
こういった犯罪に対して圧力を掛け得る機関として「放送倫理・番組向上機構」が存在するが、残念ながら全く機能していない。

 人は権威主義に陥りやすく、職業や肩書き、役職等でその理論を正当化しようとする所がある。
 ネットでの議論でよく見かける「実名主義者」もその一端だろう。
議論の内容そのものについて自己矛盾を自覚した時、「実名でされたらどうですか?」などと回答をして議論を停滞させ、議論そのものから権威比較に摩り替えて行くのだ。
 相手が実名を回答し、それなりに権威があると認識した時、彼らはアカウントの削除や無視を決め込む等の逃亡を繰り返す。

 現在の日本では「有識者」という肩書きが本当の「有識者」とは限らない。
情報収集や議論の場において、これら「権威主義」は全く役に立たない事を国民として、有権者としてしっかりと認識すべきだろう。
 
 幸い少しずつではあるが本質は議論の中身をしっかりと把握し、それを判断するだけの知性と教養が重要なのだという事に国民は気付き始めている。