「考える事は過去の反省と後悔。そして、未来の不安。今と言う時間だけがどうしても見つからない」
蓋し名言である。
そこまでの状況になったこともなく、ぬくぬくと「今」を生きている私が、苦しむ友人に一体何が言えるというのか?
とにかく「呼吸」をしてくれ。
息を吸って吐いてくれ。
その吸った空気が身体の中をどのように巡るのか、その足跡を丹念に追ってくれ。
見失ったらもう一回やってみてくれ。
そしたら身体のどこかでその空気が滞るところがあるかもしれない。
そこはどこか?丁寧に調べてくれ。
その身体の部位は、或いは臓器は何と言っているのか?耳を澄ませて聞いてみてくれ。
それがあなたの「今」だ。
その言葉があなたにとって重要なものかというとそうとも限らない場合が多い。
ただ「今」というのはそんなものだ。
「今」の価値は「今である」ということだけなのだから。