図書館 | 大塚ひであつのブログ

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私の父はいわゆる「本の虫」で、暇さえあれば本を読んでいる。

実家に行くと「二層式」の立派な本棚があって(「二層式」というのは表面の本棚がスライドしそのまた奥に本棚が出現するタイプのあれである)、そこは本で埋め尽くされ、入り切らずにこぼれた本がテーブルの隅とかに積み上げられている。

いや正確には「いた」。

あの3.11の大地震で本棚自体は助かったが、中の本たちは比喩ではなく文字通り全てこぼれ落ちた。

その経験から「もう本は持つまい」と殆ど売り尽くした。

近くにブックオフがあるのだが「あそこはキビしい。なかなか買ってくれない」とぼやいていた。売れなかった本は処分したらしい。

そんな父でもどうしても売ることができなかった作家の本がある。

マジでその作家のみに関しては図書館より在庫があるのではないかと私は訝っている。

ほぼ文庫だが出版社毎にまとめて置いてあって(プロか!)、本をしょっちゅう買う人によくある「同じ本2冊」というのもある。

「違う出版社から出ている同じ本」というのも勿論あるし、「同じ出版社から出ている同じ本」というものもある。

その作家とは?

松本清張その人。である。

彼が出版した本は全部あるのではないか?というぐらいホントにある。

ということで1冊50円でお貸しします。興味ある方はご一報ください。

「敬老の日」に因んで老父思いの一人息子による心温まるエピソードを読んでいただきました。

送料は別ね。