W杯 その6“世界” | 大塚ひであつのブログ

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いやあ、浮かれてたなあ。浮かれ気分やったなあ。

「惨敗」です。我が日本代表は「史上最強」と謳われながら1勝もすることなくブラジルを後にします。

何もかもまるで8年前とそっくり。

いや、最後の第3戦。8年前は1点先制して前半の折り返し直前で追い付かれた。今回はその逆だったのがせめてもの進歩と言えば進歩かもしれない。そう信じましょう。

敗因はいろいろと言われていますが、こんな言い方をしたら元も子もないし、私も信じたくはありませんが、やはり「弱い」からなのでしょうね。

なのに「強い」とみんなが信じていた。私も信じていた。この「錯覚」が一番の原因かなと思われます。

だって、「世界との差」は歴然だったから。

まだ決まってはいませんが、同じアジア代表の韓国もイランも非常にキビしい状況ですよね。オーストラリアもグループリーグ敗退が決まった。

今回観ていて感ずるのは、アジアはかなり世界に比べるとレベルが劣っている。ということです。

それはなぜか?

アジア予選があるからです。

当然ですが、ヨーロッパはヨーロッパの国同士で予選を戦います。南米もそう、北中米も、アフリカももちろん。

あのW杯の舞台に出てきているヨーロッパの国は、他のヨーロッパの強豪と予選を戦って勝ち上がって来ている訳です。

それに勝たなければW杯に出られないのですから、予選とは言えマジです。ガチです。

何が言いたいのか?要するに、W杯本番前に、強豪国とマジの、ガチの試合ができるということです。

揉まれているのです。

親善試合、練習試合、強化試合。ここでどんな強豪国と試合をこなそうと、それは所詮「親善」であり「練習」であり「強化」なのです。

そこで育まれたサッカーを「自分たちのサッカー」だと信じた。そして本番に入ってその「自分たちのサッカー」ができなくて焦る。

考えてみれば当たり前のことなのです。相手がいることなのだから。で、その相手というのはマジなのだから。ガチなのだから。

日本がW杯で勝てるようになるにはただ一つ。ヨーロッパあるいは南米、もしくは北中米、アフリカで予選を戦うことです。FIFAにでもどこにでもお願いすることです。拝み倒してでも。

間違いなく、W杯に出られない年もでてくるでしょう。アジア予選のレベルではありませんから苦労するはずです。W杯に出ることだけが目的ならそんな無謀なことをする必要はない。

でもその上に行きたいのなら、その覚悟が必要なのではないでしょうか。

ザッケローニのせいにするのは簡単です。けど彼はもういなくなるのです。

それよりも今回できると思っていてできなかったことはなんなのか?そしてそれはなぜなのか?そこをしっかりと見つめなくてはいけません。

それはザックだったからではないでしょう。彼は日本のために泣いていました。監督とはつらい仕事ですね。私などのようなW杯に行ったこともないような輩に好き放題言われるのですから。

臨機応変に作戦を変えれば「今までやってきたサッカーはなんだったのだ?」とけなされ、動かなければ「無策」と蔑まれ。

選手がベストなコンディションで臨めないのなら手を打たなければイケない。4年間やってきたサッカーを一番やりたかったのは誰だと思いますか?その看板を掲げた張本人でしょう?それはザックです。

では本番でそれをしないというのは、それなりの理由があるはずです。それにはどんな可能性があるのか?

そういうのを教えてください。「魔女狩り」はもういいから。

その総括がないとまた8年前に逆戻り。