吾輩には4才4ヶ月の娘がいるのだが、この世に生を受け、4年4ヶ月目にして遂に虫歯の存在が発覚した。
ここまでがラッキーだったという外ない。
毎日、食後毎に歯磨きを施しても、もっと年若くに虫歯ができる乳幼児はざらにいる。
にしても内心忸怩たるものはあって、これは純に親の責任であるから反省することしきりである。
ただ、なってしまったものはしょうがない。大事なのはこれからの対処である。
それに、今回の虫歯発見!の経緯にしても幸運なものであって、夜の「仕上げ磨き」の時にそれは発覚したのであるが、奥歯にうっすらと黒い筋があった。
むむっ。イヤな予感。少し激し目にブラッシングしてもそれは取れない。
聞けば昼間、海苔を巻いた餅を食べたというのでひょっとしたらそれかもしれない。
「明日、歯医者へ行こう」とその夜は寝た。気に病んでも取れないものは取れない。
翌朝、黒筋が奇跡的に取れていれば、それはやはり海苔だったのであり、寝ている時の唾液に餅が溶けて食道へと流してくれた。と考えられる。
では確認。
やはり、それは、あった。
即予約。夕方6時。
吾輩は仕事があったので細君に行って貰った。
以後はその伝聞である。
虫歯と思われた黒い筋は、歯医者さんが例のあの歯医者の業務用工具で(見るからに痛そうなやつ)カリカリっとやったら取れたのだそうな。
やはり餅に付いた海苔だった。
しかし、そいつがなかなか取れないほど奥深い所に餅が進入していたということをそれは差し示してい、その溝の深さそれこそが虫歯の確たる証拠と相成った。
もし昨夜、餅付き海苔、海苔付き餅が取れていたら「やっぱり海苔だったね」なんつって歯医者に行っていなく、虫歯は進行していたことになる。
人間万事塞翁が馬。
何が幸運となり何が不幸を呼ぶのかは分からない。
人間などの予測不能なところに運命と書いて「さだめ」はあり、だから我々はそんなこと気にせず、日々を一生懸命、自分なりに生きるのみである。
日々、自分なりにできること。
尊敬して止まない加藤茶氏の名言をここにご紹介させていただき、今日はお開きとしたい。
「歯ァ磨けよ」