あまりにも急な介護 | 中途半端でもいいですか?

あまりにも急な介護

 愛犬パンチの足腰が弱ってきたとブログに書いたのが先週の土曜日。
 それから3日後の昨日の午後、ブログを書き終えて数時間後の夕方、父が愛犬を散歩に連れて行って
 40分後、電話が鳴った。

 「パンチが立ち上がらない」

 体重がかなり重いのでそれ自体は何度かあり、その時は長い時間その場で座らせて休ませたら
 やがてスッと立ち上がったので正直、「また休ませれば」と考えていました。
 現場につくと普段とは明らかに違う様子のパンチの姿がありました。
 
 立ち上がらないではなく、「立ち上がれない」のです。
 パンチ自身は立ち上がろうと懸命に前足を踏ん張らせるのですが、後ろ足2本がまったく動きません。
 慌てた俺と父は、腰から後ろを支えてなんとか立ち上がらせました。が、完全に後ろ足に力が入っていません。
 なんとか家まで連れ帰ったのですが、完全に普通の状態とは違っています。
 慌てて車に乗せ動物病院へ…

 「股関節形成不全」

 ショックでした。自分の知識の無さ、そして認識の甘さがショックでした。
 この病気の前触れの症状は何年も前からありました。ですが痛みを感じている様子はまるで無い日々が続いたのと、
 子犬の頃、看て貰った獣医さんに「遺伝性の病気だから、痛みが出てきたらまた来てください」との
 言葉に安心してしまっていた自分がいたのです。

 その獣医さんが悪いではなく、自分ら家族が念のために別の獣医さんに看てもらう等の行動をとらなかった。
 ただそれだけが悔しいです。

 今、パンチは自力で起き上がろうという意志はまれにあるものの、後ろ足がまったく動かず、力が入らずで
 寝たきりでほとんど目を覚ましません。
 また動物病院に連れて行こうにも、パンチの体だと車に乗せるのも大仕事。
 「股関節形成不全」の診断をした動物病院に行くのもパンチの体と精神に負担をかけたと思うほどです。
 「そこの病院で手術なりしてもらえば?」と思う人もいるでしょう。
 ここでも自分の認識の甘さがありました。
 その病院は超大型犬の手術はもちろん、レントゲンも撮れる所ではなかったのです。
 ※股関節形成不全も仮の診断です。

 もちろん、病院が悪いわけではなく、これもパンチのかかりつけの病院を決めておかなかった
 自分ら家族が悪い。
 パンチが家に来てすぐに超大型犬でもレントゲンやCT検査、手術が出来る大きい病院を調べて
 定期健診を受ける等でかかりつけの病院を決めるべきでした。

 さらに言うなら、グレートピレニーズという超大型犬を飼うという手間。
 そしてなにより病院へ連れて行く手間をまったく考えなかった自分に反吐が出ます。
 情けない話ですが、万が一という考えも浮かびませんでした。全てが行き当たりばったりの
 とてもペットを飼う資格は無いというのを、いくら悔やんでも悔やみきれない今思い知りました。

 もし、この現実になる前に、股関節形成不全をよく調べておけば…
 もし、少しでも歩き方に異常を発見した時に超大型犬を看てくれる病院を訪ねておけば…
 いくら悔やんでも悔やみきれません。一番悔しいのはこんな飼い主に飼われたパンチだと思います。
 ですが悔しいです。

 もし、ペットを飼っている人、これから飼おうと思っている人。
 ペットに対しては「心配しすぎ」なんてありません。
 異変を感じたらどんな小さなことでも病院へ行きましょう。そして知識をつけましょう。
 今回学んだことは「無知は罪」

 パンチ、こんな飼い主だけど最後まで責任をとらせておくれ。