生きづらさ、うつ改善カウンセラーの原 つよしです。
私は、個人でのカウンセリングをしていますが、その傍ら、コロナ禍以降から今も行政の電話相談員もしています。
電話ですから、基本的に一期一会で一回きりの相談です。
年齢は10代から80代まで、そして内容も人間関係、健康、恋愛、家族・夫婦問題、仕事、介護、病気、障がいのことなど様々です。
対応としては、傾聴が基本ですがアドバイスや相談員としての考えなどを求めてくる相談者さんもいます。
今まで、延べ件数だと約1万件以上に対応しているので、いろいろと勉強になっています。
「本や机上での勉強で得たスキルや知識は通じないな」と思ったことは多々あります。
たとえば、うつ病の人に対して「頑張って」の言葉はNGというのが一般的ですが、「頑張って」の言葉を欲しいという相談者さんもいますし、現実に「頑張って」の言葉で前に進むきっかけになった人もいます。
(勿論、病気の症状やタイミングやカウンセラーとの関係性や前後の文脈も大事です)
「頑張りたい」と思えることそのものが回復の兆しであることもあり、むしろその気持ちに水を差すような“優しい言葉”が意欲を奪ってしまうこともあります。
優しい言葉、飾った言葉、耳障りのいい言葉・・・・
そういう言葉に苦しんでしまう人もいることも、私は知りました。
例えば「あなたはそのままでいい」とか「変わろうとしなくていい」「今のままでいい」とかの受容的な言葉も、時には相談者さんの意欲を削いでしまいます。
受容、共感はカウンセリングスキルとしては必要なことですが、すべての相談者さんに通用するわけではないことを知りました。
さらに、相談者さんの今の状態、今までの経緯(出来事や人間関係など)、なにを求めているのか、これからどうしたいのか、などひとりひとり違うので、学んだ知識や療法や理論を当てはめようとしないことが大事だと私は考えます。
うつ病といっても回復への段階があります。
今、どの段階の状態なのかによって、対応やかける言葉も違います。
次回は、うつ病のときの段階別のカウンセリングの対応や心の状態について書きます。
