生きづらさ、うつ改善カウンセラーの原 つよしです。
「自分はなにをやってもうまくいかない」
「これから先の人生に希望がない」
今日は、「喪失体験」が原因で、孤独感や絶望感を抱え、辛い思いをされているケースに効果的な「対人関係療法」について説明します。
「対人関係療法」とは、簡単に説明すると感情と人間関係のつながりに注目した心理療法です。
離婚や失恋、職場ストレス、孤独感など 人間関係の悩みが抑うつ感や無力感につながっているケースに特に有効です。
下記の4つの領域での改善を目指します。
- 喪失体験(悲哀):死別・離別など大切な人と別れの受け入れがすすまない場合
- 対人関係の不和:役割への期待にずれがある場合
- 役割の変化:生活上の役割の変化についていけない
- 対人関係の欠如:社会的に孤立している場合
離婚がきっかけで、孤独感、人間関係の悩みなどでうつ状態、無力感になった場合。
・夫としての役割、妻としての役割はなくなりますので、「役割の再定義」が必要な場合もあります。(役割の変化)
・離婚に伴い、家族・親戚・友人など人間関係の調整が必要な場合もあります。(対人関係の不和)
・離婚後は社会的な孤立感、支えになる人がいなくなった孤独感など感情の整理や意味の再構築が必要な場合もあります。(対人関係の欠如)
セルフケアとしてワーク的なこととしては、
1.失った役割、人間関係は?
2.それはどのような感情(気持ち)?
3.今後支えになってくれそうな人、繋がりたい人、関係性を築いていきたい人は?
4.これから果たしたい新しい役割は?
などを書きだし、整理し、新たな意味づけを考えてみましょう。
ポイントは
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「うまくいかない自分」を否定せず、事実を客観的に整理
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変えられる範囲(自分の行動・表現)に焦点
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「1日1回、人と挨拶する」など小さな行動を設定
勿論、こういう作業は辛いと思いますので、取り組むタイミングも慎重にしないと逆効果になるので気をつけてください。
対人関係療法は「うまくいかない自分を変える」より
「人とのつながりを整え、支えを増やし、役割を再構築する」ことを目的にします。
喪失体験は大きな痛みを伴いますが、対人関係療法では「人とのつながり」「感情の整理」「新しい役割の構築」を通して、少しずつ回復していきます。あなたのペースで取り組んでいきましょう。

