生きづらさ、うつ改善カウンセラーの原 つよしです。
「なぜ?」「どうして?」の質問は、私は嫌いです。
その質問に答えると「それは言い訳だろ」と言われたことありませんか?
「なぜ、遅刻したんだ?」
「寝坊しました」って答えると「言い訳するなっ」って。
まあ、この程度なら誰もが経験していると思います。
でも、カウンリングに来られる方の悩みや行動に対して「なぜ?」「どうして?」の質問は、私はしないようにしています。
「なぜ?」「どうして?」の質問をされると責められているように感じませんか?
あるいは、答えようがない場合もあるし、自分でもわからない場合もありますから。
依存症で悩んでいる相談者さん
「お酒をやめようとしているんですけど、飲んでしまったんです」
カウンセラー
「なぜ?飲んでしまったんですか?」
と質問されても、「お酒が好きだから」とか「依存症だから」と答えるしかないですね。
「なぜ?」「どうして?」の質問は、いわゆる原因追及の質問です。
機械の故障や仕事でのミスの場合は、原因を探る必要はありますが、人間の気持ちや行動に関しては、原因追及すると「過去」や「自分の欠点探し」に意識が向き、自己批判や堂々巡りにつながりやすくなります。
感情や反応は無意識的な要因や複雑な環境から生じるため、論理的な「理由」は明確に言えない場合が多いです。
そこで答えられないと「やっぱり自分はダメだ」と無力感を強めてしまいます。
カウンセリングでは、原因追求の「なぜ?」「どうして?」よりも「どんな気持ち?」「どんな考え?」「何が大切?」
「これからどうする?」「小さな一歩は?」
といった 気づき・感情の理解・未来志向を促す問いかけのほうが、効果的ですね。
セルフケアのときも「なぜ?」と考えるよりも、
「じゃあ、どうすればいいのかな?」
「何がきっかけになったのかな?」
「少しでも楽になるとしたら、どんなことが役立つかな?」「今できる小さな一歩はなんだろう?」
「その状況で一番守りたかったものは何だったのかな?」
と未来志向で考えることが大事ですね。
カウンセリングでは、「原因追及」よりも「未来志向」に向けての問いかけで会話を進めていきます。
