生きづらさ、うつ改善カウンセラーの原 つよしです。
「辛いんです・・・・」
「苦しいんです・・・」
相談者から、結構多く聞く声です。
「辛い内容」「苦しい内容」は、100人いれば100通りですが、大きく分けると「現実的な問題」と「心の問題」の2つ。
カウンセラーの思い込みや価値観のせいで「見立て」を間違ったりしてしまうケースもあります。
たとえば、「どんなことが辛いんですか?」と尋ねると、
「仕事を辞めて、お金がもう底をついて・・」と言われると
現実的な問題にフォーカスしてしまい、まずは「お金の問題を解決しないと」と考えてしまいます。
勿論、相談者さんも「経済的な不安の辛さ」もありますが、よく話を聴くと、「仕事を辞めた」ということに様々な「辛さ」が詰まっていることがあります。
「職場でいじめにあった」「パワハラにあった」「人間関係が構築できない」こういったことが原因で、仕事を辞めてしまい、精神的に追い込まれた「辛さ」を抱えているケースがあります。
「現実的な辛さ」と「心の(精神的)な辛さ」を抱えてしまっています。
でも、カウンセラーからは「役所にいって生活保護の相談したら?」とか「ハローワークにいって仕事を探して」と現実問題の解決のアドバイスをされてしまい・・・
「本当の辛さ(心の辛さ)」に耳を傾けてもらえず・・みたいなことが起きます。
で、さらに別の「辛さ」が増してしまいます。
どんな「辛さ」かというと、「誰も私の気持ちをわかってくれない」ということです。
いろいろな「辛さ」があり、軽いとか重いとかはないと思いますが、あえていわせてもらうと、「誰も私の気持ちをわかってくれない」「だれも理解してくれない」ことは結構辛いです。
また、「生きづらさ」にも通じることですが、病気や障害による症状や特性についても、周囲の人の理解により「生きやすい」に変わってきます。
ひとりでも周囲に「私の理解者」がいてくれるだけで救われます。
カウンセリングをしていて、いろいろな学びはありますが、お互いに生きやすくするためには「自己理解」「他者理解」ということがとても大事なことだと思いますね。
