生きづらさ、うつ改善カウンセラーの原 つよしです。

 

コロナ禍以降、行政運営の「電話相談」で相談員として様々な相談に対応してきました。

 

恋愛、人間関係、夫婦問題、いじめ、DV、依存症、借金、精神疾患など・・・3万件以上に対応してきました。

 

そしてそういったことが原因での「死にたい」「消えたい」という声もたくさん聴いてきました。

 

そういった声の時は、マニュアル的な対応としては、「死にたくなるほど辛いことがあったのですか?」みたいなことから、相談者に起きた出来事や気持ちを傾聴する流れです。

 

まあ、話をすることや聴いてもらうことで落ち着いたり整理できたりするケースもありますが・・・・。

 

私の経験上からは、辛いことがあったという一つの出来事で「死にたくなった」というケースよりも「原因はひとつだけではない」あるいは「原因なんてない」というケースのほうが多いように思います。

 

「ずっと前から」「子どもの時から」「漠然と死にたくなる」「漠然とした不安がある」などきっかけとか理由とかを言語化できないもどかしさを抱えている人も多いです。

 

なんらかの精神疾患や障害ということも勿論考えられますが、じゃあ医療で解決できるわけではありません。

あるいは、カウンセリングで解決できるとは限りません。

 

でも、友人や家族には言えない・・・・

言えば、心配させてしまうし、否定されてしまうのがわかっているから・・・・。

 

そういった相談者さん、ひとりひとり「なにか」を求めているように思います。

それが「なにか」は、ここで言語化できるほどの簡単な言葉では説明できないし、ひとりひとり当然違いますから。

 

よく言われるような、ありきたりの「死んだら悲しむ人がいますよ」とか「死んで欲しくない」というような言葉は通用しません。

現場では、綺麗事やマニュアル的な対応では通用しません。

ちゃんと、今目の前の人と向き合うことができるかどうかです。

 

聞き手の態度として、基本的には「死にたい」という言葉をためらわずに、言ってもいいんだ、思ってもらえることが大事だと思います。

 

 

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