生きづらさ、うつ改善カウンセラーの原 つよしです。
私は、今まで行政の電話相談窓口で相談員として、様々な相談に対応してきました。
相談者さんの年齢も10代から80代までと幅広かったです。
10代だと友人関係、親子関係などの悩み、20代、30代は人間関係や恋愛、夫婦問題や将来の不安などの悩み、40代~60代は家族問題、親の介護、子どもとの関係、更年期障害など健康の悩み、高齢者になると孤独感、老後の不安、などが多いです。
「お金」「人間関係(職場・家族・友人)」「健康」。
大きく分けるとこの3つの悩みはどの世代でもありますね。
行政の電話での相談は傾聴をし、具体的な困りごとがあれば、福祉に繋げるということも提案します。
たとえば、子どもの問題なら児童相談所に、障がいなどであれば障害福祉課に、経済的なことなら生活支援課に、介護のことなら地域包括支援センターに、相談をするように提案します。
とはいっても、「はい、そうします」ということにはなりません。それができないから、匿名性・秘匿性のある電話相談を利用しているわけですから。
家族に心配かけたくない、誰にも言えない、自分のキャラを壊したくない。近所に知られたら恥ずかしいなど、家族や友人には知られたくないために、学校や公の機関への相談ができない人もいます。
中には、役所に相談したら嫌な思いをした、傷つけられた、冷たい対応をされたなどの経験をし、役所の人と話すこと、役所に頼ることを恐怖に感じている人たちもいます。
私は、電話相談員の経験から、カウンセリングにおいては、まずは相談者さんの今までの経緯や状況や想いや気持ちを理解することを大事にしています。
その上で、心だけの問題でなく、現実的な問題解決(お金や住居など生活面に関して)をしなければならないケースのときは、福祉の力も必要ですから、役所への相談も提案します。
反面、気持ちが落ちているときやうまく伝えられないという人にとっては、カウンセリングにしろ、行政への相談にしろ、「相談する」ということはかなり勇気のいることだと理解もしています。
だから、カウンセリングの中で「相談する力」も課題のひとつになります。
「相談すること」はハードルが高いこと、勇気がいることも承知していますが、状況をよくしていくには、どうしてもカウンセリングだけでは改善できないケースも多々あるのが現実です。
私はカウンセラーとして、まずは心理的な面で安心してもらえること、そして困難な現実をひとつずつ解決するために、聴くだけでなく、「相談者さんに役に立つ、ありとあらゆるもの」を探し、提案しています。
電話相談で様々なケースを経験し、得た知識を活かすためにも、まずは相談者さんの頭の中の整理と心の癒やしが大切だと考えています。
「相談する力」は、不安や迷いを抱えながら、伝えるというかなりの勇気とエネルギーを使うことを理解していますので、私自身も専門職として「相談を受ける力」で応えたく、日々研鑚しています。
本人だけでなく、ご家族からの相談も対応していますので、ひとりで抱え込まないでください。
