生きづらさ、うつ改善カウンセラーの原 つよしです。
精神医学では「うつ病」は、なんらかの脳の機能障害が起きている状態の病気ということで、「心の病は、脳の病気」と考えられています。
脳内神経伝達物質のセロトニンやノルアドレナリンの不足により生じているので、薬の処方をされます。
医学的なメカニズムでは、そうなんでしょう。
だから、医師は患者さんの身体的状況だけを聞いて、処方をします。
患者さんの事情や思いの話は、あまり聴いてくれないのが現状かと思います。
薬だけで改善される場合もあるとは思いますが、やはり患者さんは、辛くなった原因や経緯を聴いて欲しいのだと思います。
薬だけでは、心の傷は癒やされません。
というわけで、カウンセリングが必要かと思います。
カウンセラーは、クライエントさんに「完璧主義な面があります」「白黒思考だからです」「悲観的思考になっています」「認知の歪みがあります」と認知行動療法を勧めるかもしれません。
でも、どうなんですかね~。
実は、私がうつっぽくなったときに、「考え方の癖」を修正しましょうみたいなことを言われました。
私は心の中で思いました。
「そう言われても・・・今はどうしても悲観的にしか捉えられない事情があるんだよ」と。
確かに、「考え方の癖」や「認知の歪み」があったと思います。カウンセラーの言っていることは、間違ってはいないと思います。
誤解しないで頂きたいのは、薬や認知行動療法を否定しているのではありません。
私も認知行動療法のカウンセリングもしています。
医療の力も必要だと思います。
でも、落ち込んでいるとき、辛いとき、苦しいときに、気持ちや事情や経緯を理解してくれないで「正しさ」を言われると余計辛くなった経験を私はしました。
今、自分がカウンセラーになってからは、その経験があるから、まずは相談者さんの辛さ、苦しさの気持ち、そしてそうなった経緯や事情に耳を傾けることを大事にしています。
