生きづらさ、うつ改善カウンセラーの原 つよしです。

 

私はコロナ禍時には、面談のカウンセリングができなかったので、行政の「こころの相談」窓口で主に電話相談員の仕事をしていました。

 

相談者さんは小学生から80代の方まで幅広いです。

今まで、延べ数千件以上の相談者さんの対応をしてきました。

 

相談内容は、もちろん様々ですが、「生きづらさ」に関する相談で感じるのは、「禁止令」に縛られている原因のケースが多いです。

    

「禁止令」とは、心理学理論の交流分析の概念で、中幼少期に親や養育者から明示的・暗黙的に受け取った「してはいけない」「なるべきでない」という否定的なメッセージのことです。

🔹主な禁止令(ボブ・ゴウルディングによる):

たとえば、

1.「存在するな」

「いなければよかったのに」「あなたなんか生まれてこなければ」

2.「考えるな」

「黙って言うことを聞きなさい」「難しいことは考えなくていい」

3.感じるな

「泣くんじゃない」「怒るなんてダメよ」

など、説では25の禁止令があります。

 

🔹禁止令の特徴としては、
  • 無意識的に内面化される
  • 言葉ではなく、態度・表情・行動など非言語的に伝わることが多い
  • 成長後も、自己否定的な信念や行動パターンとして影響を与える
  • 心の奥深くで「自分は〇〇してはいけない」「〇〇になるべきでない」と感じる
このように「禁止令」は、無意識のブレーキとなって人生に制限をかけてしまうため、生きづらさに繋がっているように思います。

交流分析では、このような禁止令に気づき、それを「新たな許可(permission)」に書き換えていくことで、自分本来の力を取り戻していきます。

 

例:禁止令と許可の転換

  • 「考えるな」 → 「自分の意見を持っていい」

  • 「感じるな」 → 「怒ってもいい。悲しんでもいい」

  • 「存在するな」 → 「私はここにいていい」

交流分析は、「自分の心の仕組み」を知ることで、自分にも他人にも優しくなれる心理学です。
あなた自身の心の声を聞き、人間関係のパターンを見直してみませんか?

 

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