生きづらさ、うつ改善カウンセラーの原 つよしです。
カウンセリングは、「傾聴」が主となりますが、時にはアドバイス的なことや提案を含めて、「問いかけ」をして相談者さんと一緒に考えるスタンスです。
また、継続的なカウンセリングにおいては「心理教育」もさせて頂きます。
カウンセリングにおける「心理教育(psychoeducation)」とは、クライエントさんが自分の症状や心理状態を理解し、対処や回復に向けた知識とスキルを身につけるための情報提供・教育的な関わりを指します。
「教育」というと、ちょっと偉そうに聞こえますが、メカニズム的なことや病気の特性などを知識として知っておくことで、不安や誤解を解消し、自分自身の状態に対して主体的に関わっていく力をつけて、自己理解に繋がるプロセスです。
たとえば、「うつ状態の相談者さんの場合のプログラム」
下記は基本的なケースで、ひとりひとり、回数や内容は違います。相談者さんにとって、必要なプログラムを作成致します。
【第1回】「うつとは何か?」~脳とこころのメカニズム~
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うつ病・抑うつ状態の基礎知識(気分障害とは)
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脳の神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリン等)の説明
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心と身体のつながり(自律神経、睡眠、食欲など)
👉 目的:自分が怠けているのではなく「病気」であることを理解し、罪悪感を軽減
【第2回】「ストレスと自動思考」~思考と感情の関係を知る~
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ストレス反応の仕組み(HPA軸)
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ネガティブな自動思考(認知の歪み)の種類
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感情・行動との関係
👉 目的:気分の波が思考のクセに影響されていることに気づく
【第3回】「気分記録と感情のトラッキング」~セルフモニタリングの実践~
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簡単な気分日記や、感情の温度計ワーク
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体調・睡眠・食欲との関係を可視化
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トリガー(引き金)となる状況の把握
👉 目的:自己観察力を高め、変化の兆しに気づけるようにする
【第4回】「セルフケアの基本」~小さな習慣で心を整える~
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睡眠・食事・運動・光の重要性
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楽しい活動の再発見(行動活性化)
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スモールステップの目標設定
👉 目的:「やる気が出てから動く」のではなく、「動くことで気分が変わる」体験を得る
【第5回】「人間関係のストレス対処」~境界線と伝え方のコツ~
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対人関係ストレスの種類
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NOと言えない・抱えすぎてしまう傾向
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アサーション(自己主張)の基礎
👉 目的:対人ストレスを軽減し、安心できる関係性を築く力を育む