生きづらさ、うつ改善カウンセラーの原 つよしです。

 

私は、基本的には他者に対して「批判すること」「正しいとか悪いとか裁くこと」はカウンセリングにおいても、私生活でもしません。

 

ブログでも、同業者のことの批判や自分の価値観を正当化する内容の記事は書きませんが、今回は「これはひどくて、悲しい」と感じたことがあったので、私個人の意見として書きたいと思います。

 

今、ネット上では、かなり批判されています。

本人も出版社も既にコメントを出しているのですが、ここでは個人名は出しません。

(でも検索するとすぐわかると思います)

 

問題は、あるカウンセラーが出版される本のタイトルと内容についてです。(まだ出版はされていません)

 

指摘されているのは、タイトルに障がい者のことを「困った人」「尻拭いさせられる」などと表現されていること。

そして、障がい者を動物にたとえてイラストで描かれていることです。

(ASDタイプはナマケモノ、ADHDのタイプはサル、トラウマ障害タイプは羊と、動物にたとえて、イラストで書かれています)

 

福祉の視点では「困った人ではなく、困っている人」の視点で考えます。「なにに困っているのかな」というところからアプローチしていきます。

 

私は、障がい者施設で生活支援員をしていた時に、利用者さんが突然暴れだし、物を投げたり、叩いたりする行動を起こすシーンがありました。

 

落ち着いてから、本人に「どうしたの?なにかあった?」と声をかけると、「自分でもわからないんですよ、僕も困ってるんですよ」と話してくれました。

まさに、本人が一番困っているんです。

障がい者だけでなく、病気やけがなどで思うように行動できない人に対して「困った人」という見方はしないというか、その視点で捉える専門家はいないと思います。

 

この本の著者は、スーパーカウンセラーだそうです。

(自分で名乗ってます)

心理カウンセラーとしても倫理的に考えれば、このような表現はできないと思います。

 

このスーパーカウンセラーは、カウンセリングに来られるクライエントさんを「困った人」という視点で、話を聴いているのかもしれません。

 

カウンセリングに来られる方は、時にはいらついたり、不機嫌な言動をとったり、怒りをぶつけたりという状態の時があります。

 

それは、決して困った人でなく、本人が「困っている結果」として、そういう態度や行動を起こしているのです。

 

「困った人」とか「動物でたとえる」と、どんな思いをするかという想像力がなかったのでしょうか。

 

これ以上書くと誹謗中傷になりそうなので、これで終わります。

 

以上は、カウンセラーとしての私の考えですが、福祉などに関わってない人が、職場で自分勝手な人、空気を読まない人、マイペースな人など「困った人だな」と思うこともあると思います。

 

そこに関しては、過去には私もそういうふうに思ったこともありますから、「困った人」と捉える気持ちも理解してます。

 

でも、今回は、専門家である同業のカウンセラーの方がそういった表現をされたことに、悲しさを感じました。

 

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