生きづらさ、うつ改善カウンセラーの原 つよしです。
「誰もわたしのことをわかってくれない」
「誰もわたしのことを理解しようとしてくれない」
今日は、↑このことについて、私の感じたことを書きます。
カウンセリングの傾聴するにあたって、必要な要素として、心理学者のカール・ロジャースが提唱した下記の「基本3原則」というものがあります。
1.一致
2.受容
3.共感的理解
カウンセリングや心理学を学んだ人は、誰もが知っていることです。
今回は、ひとつひとつの内容の説明ではありません。
私が、今までカウンセリングや相談に対応してきて、気になったことがあるので、そのことについて書きたいと思います。
気になったというか、私個人として「共感的理解」について感じたことです。
よく、日常的には「共感」という言葉を使っていますが、傾聴の中では、正確には「共感的理解」です。
「共感」と「共感的理解」の違いは、カウンセリング経験を積んでいく中で、明らかに違いが感覚でわかります。
うまく言語化できませんが、簡単にいうと「共感」よりも「理解(する努力)」ということが大事だということです。
そもそも、「共感」できているかどうかは、カウンセラー自身ではわかりません。
できたつもりになっているかもしれません。
「あ~このカウンセラーさんは私の気持ちに共感してくれるな~」と、クライエントさんが判断することで、「私、クライエントさんに共感できてるな~」とカウンセラー側が判断することではありません。
中には、「あなたの気持ち、わかる、わかる」なんて言うカウンセラーもいますが、それはカウンセラーの驕りだと思います。
人の気持ちなんてそう簡単にわかりません。
(勿論、同じような経験をしている場合には、「あるある」な感じのときはありますが)
私自身、共感できたつもりになっていた時期もありました。
でも、経験を積んでいくと、「共感」よりも「理解する努力」が大事であると感じます。
カウンセリングをしているとクライエントさんは、
「私のことを知ってほしい」
「(辛さを)理解してほしい」
「(苦しみ)をわかってほしい」
という思いがあるように、私は感じます。
悩みや問題を抱えている人が、誰にも理解してもらえないと、さらに寂しさ、苦しさ、孤独感を増幅させ、「2次的な生きづらさ」にも繋がってしまいます。
「わかってもらえない」と心がすり減ってしまうし、生きる気力さえも失うことに繋がります。
そういう辛さを抱えながら、ようやくカウンセラーにたどり着いたというケースも多々あります。
私は、まだまだ「理解したつもり」になっていることもあるかと思いますが、クライエントさんとの関係性の中で、一緒に「理解し合える」努力をしていきたいと思います。
