生きづらさ、うつ改善カウンセラーの原 つよしです。
落ち込んだ時、皆さんは音楽を聴くとしたら、どういう音楽を聴きますか?
ギリシャの哲学者で数学者でもあるピタゴラス(ピュタゴラス)は、「心が辛い時は、悲しみを打ち消すような明るい音楽を聴くほうがいい」とのこと。
これは、音楽療法でも「異質への転導」とも言われています。
それとは、反対にギリシャの哲学者のアリストテレスは、「そのときの気分と同じ音楽を聴くことが心を癒す」と説いています。
これも音楽療法で「同質の原理」と言われています。
どちらも正しいらしいのですが、最初は悲しい音楽を聴き、そのあとで楽しい音楽を聴くのがベストだそうです。
世の中には、失恋ソングというジャンルがあるくらいですから、やはり悲しい時は、無理に元気が出るような歌や音楽を聴くよりも、どっぷり悲しみに浸かる曲を聴いた方が良さそうです。
他にも、「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しい」というウィリアム・ジェームズとカール・ランゲという心理学者の「ジェームズ・ランゲ説」があります。
私は、この説を知ったときは、「そんなことありえない、泣くから悲しいわけではなくて、悲しすぎて、自然に涙が出てくるんだよ」と、心の中で叫びたくなりました。
さらに、リチャード・ワイズマンという心理学者が「アズイフの法則」(The as-if principle) といって、「人は幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せになる」という説もあります。
これにいたっては、私がどん底の精神状態の時は、「幸せでない状態で、笑えるわけないでしょッ💢」の心境でしたよ。
どん底で、死にたくなるくらいな状況に陥ったことがない人達が、データとか理論の頭でっかちの主張としか思えませんでした。
そこで、さらに勉強すると、救われた説もみつけました。
「悲しいから泣く」と説いた「キャノン・バード説」もありました。
これが当然でしょと思いました。
まあ、色々な学者や研究者がそれなりに研究してきたことですから、どれが正解とか間違っているということではありません。
要は、自分にとって、すんなり納得のいく言葉を信じればいいと思います。
ちなみに、私の場合ですが、悲しい時は、悲しみに浸かる音楽を聴いて、涙を流した方が落ち着きました。
無理に笑うこともできなかったし、楽しくなんてできるはずもありませんでしたから。