生きづらさ・うつカウンセラーの原 つよしです。
今日は、「ひきこもり」についての記事です。
私は、以前、ある役所で「ひきこもり」の相談員をしていました。
「ひきこもり」に関しては、相談に来られる方は親御さんが多かったです。
困っている人は、本人よりも親御さんということかもしれません。
勿論、本人もなんとか現状から脱出したいと考えていると思いますが、どこかに相談するという行動はハードルが高いようです。
ひきこもりは、現実的な問題(親亡き後のこと、お金のこと、健康面のことなど)を抱えているケースが多いです。
今は、行政も「ひきこもり」に関しては、専門部署をつくっているところも増えているようですし、制度・サービスもあります。
行政の制度で思いつくのは「生活保護」かもしれませんね。
でも、「生活保護をうけるほどではないよ」「以前相談したけど、持ち家だからダメなんだよ」と行政に相談しても、なにも解決しないとあきらめている方も多いかと思います。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、2015年に生活困窮者自立支援法という法律が施行され、「生活困窮者自立支援制度」というサービスが始まりました。
制度の詳細は、ネットで調べて頂くとして、一言で言えば「よろず相談」のように生活の面での不安や悩みの相談にのってくれます。
困窮者支援情報共有サイトから転載
生活面での現実的な悩みや問題は、行政への相談が必要ですが、精神面での相談は、まだまだ行政では対応ができないのが、現状だと思います。
現実的な問題を抱えることで、ひきこもっている本人も親も、孤独感や不安感で心は疲弊しています。
「誰かに話を聴いてほしい」「理解してくれる人と話したい」という方も多いと思います。
「ひきこもり」は、現実的な問題解決と精神面のケア、この両輪でゆっくりと進んでいくことが大事です。
