こんにちは。
生きづらさカウンセラーの原 つよしです。
私は、コロナ禍の約3年間、都・県や市や区が設置しているいわゆる「こころの電話相談」といわれているところで相談員をしていました。(現在もちょっと関わっています)
中には電話が鳴り続けていて、休む間もなく取り続けているころもあります。
本当にいろいろな悩み、困りごとを聴いてきました。
そして、相談員に求めることも人それぞれです。
・アドバイスを求める人
・話を聴いて欲しいだけの人
・気持ちを吐き出したい人
・生きる意味や価値について相談員に問う人
・問題解決の答えを求める人
対応していて、私は、いつも心がけてきたことは、「相談者さんは、皆これまでに歩んできた人生がある」ということを意識していました。
目の前のこと、今起きていることの現状を知ることは、勿論大事です。
でも、そこにだけ目を向けてしまうと、相談者さんの気持ちの部分を置いてけぼりにしてしまいがちになります。
例え、解決策やアドバイスを求めていたとしても、気持ちや心的なことの理解は大事だと思っています。
言い換えると、事実や出来事の理解だけでなく、気持ちや感情の部分の理解ができないと、的外れなアドバイスや解決策を伝えることで、カウンセラーの自己満足になってしまいます。
カウンセリングにおいては、その人の歩んできた人生を理解し、尊重すること、これをカウンセラーは勿論、そして相談者さん自身も大事にしなければなりません。
多くの相談に対応してきたからこそ、頭での理解ではなく、身体の感覚として感じることができ、相談者さんの本質的な悩みや葛藤、迷いに気づくことができるようになりました。
カウンセリンの目的のひとつは、相談者さんとの対話をとおして、本質的な悩みや問題を探り、相談者さんが少しでも「生きやすい」状態になることです。
ただ、聴くだけではなく、対話をしながら、悩みや苦しみ、辛さを軽減するための術を一緒に考えるカウンセラーでありたいと思います。