裏に隠されていた超感動物語。平成26年PL学園野球。校長先生+全員
「こいつら、やるなぁ……」
スタンドでその場面を目にした深瀬猛コーチ(1987年PL学園の春夏連覇メンバー)は、自然と目頭が熱くなったという
画像ヤフー
7月29日の大阪大会決勝、大阪桐蔭に対して9点を追う9回裏、1死満塁のチャンス。打席には谷健人が立つはずだったが、代わってベンチから背番号14の選手が出てきた。その選手は宇佐美秀真。ベンチでこの夏、監督不在の状況の中、選手たちにサインを送り続けてきたチームの“司令塔”だった。
「もし自分がベンチにいても、宇佐美を代打に送り出していたと思います。そういうのをちゃんと分かっているなって。こいつら、本当に成長したと思いますよ」(深瀬コーチ)
結果はセカンドゴロとなったが、三塁走者が生還し、完封を阻止。名門の意地を最後に見せることができたが、この起用は中川圭太主将の判断だった。
「今までずっとチームのためにサインを送ってくれていたし、こういう場面が来たら絶対に(代打に)起用しようと思っていました。宇佐美には“悔いのないよう思い切り振ってこい”って声をかけたんですけれど、既に気合いを入れていて無言でした(苦笑)。でも、宇佐美には本当に感謝したいです」(中川)
全員で話し合って考える野球を貫いたPL
昨年2月に発覚した部員間の不祥事で、6カ月の対外試合禁止処分を受け、夏の大阪大会は出場ができなかった。処分が明けた8月末に練習試合を行ったものの、監督人事は進まず監督不在のまま秋季大会を迎えることになった。だが、そんな不安を払うかのようにチームは決勝まで無失点で勝ち上がり、大阪大会2位で近畿大会にも出場した。
それ以降ベンチで代理監督を務めたのが正井一真校長だった。実は野球はまったくの未経験。そのためベンチにいる控え選手がサインを出して指示を出す。宇佐美は昨秋に一塁ランナーコーチ、今春は三塁ランナーコーチを務めていたが、今夏はサインを出す司令塔に抜てきされた。もともとは遊撃手。夏大会のメンバー発表後、紅白戦で深瀬コーチから直接言い渡されたという。
だが、宇佐美には迷いはなかった。その役目を快諾し、チームのためにと奔走する日々が始まった。投手交代、代打起用などは基本的には主将の判断だが、細かい状況判断に関しては、寮でともに生活を送る選手たちで入念に話し合いを通して確認してきた。
「寮にいる時も中川とは野球の話をよくします。こういう時はこうしようとか、いろいろなケースを想定して細かいことを話し合うことも多かったです。全員でももちろん話し合いはしました。自分はサインを出す役をさせてもらってはいますが、みんながいての自分だと思っています」(宇佐美)
冷静な主将の下でまとまったチーム 今春の大会では準決勝で大阪桐蔭に敗れ、3位決定戦では大冠に完敗。秋の上昇気流にそのまま乗るはずだった矢先の2連敗は、チームに重苦しい空気をもたらした。そのため、中川を筆頭に「チームの一体化を図りたい」と授業のある平日朝は校内清掃も行った。互いに心を通わせ、チームを必死でまとめるキャプテンの姿をナインも自然と追うようになっていた。そんなチームの雰囲気を正井校長はこう明かす。
「中川くんの指示に関しては、誰も異論を唱えることは最後までなかったです。彼のリーダーシップぶりには目を見張るものがありましたし、どんな場面でも冷静。その中に生真面目な宇佐美くんがいて。この2人の存在は何も言うことがなかったです。このチームはもの分かりのいい子が多かったので、まとまりはすごく良かったと思いますよ」
準決勝の関大北陽戦を制して決勝進出が決まった後、正井校長は中川に「今日はよく頑張ったね」とねぎらうと、中川はすかさず「校長先生、明日もよろしくお願いします」と返してくれたという。最後は頂点まであと1歩届かなかったが、「生徒のおかげで人生の後半にいい経験をさせてもらいました」と感慨深げに選手たちを見つめていた。
PLでやって悔いはない
試合終了のあいさつを終え、中川は大阪桐蔭の中村誠主将に「大阪に優勝旗を持ってこいよ」と言葉をかけた。今夏の夢はライバルに託した、と同時に自分たちの夏は終わりを告げた。
ベンチで涙に暮れる宇佐美にチームメートはそっと手をやった。そんな仲間の温もりを感じつつ「最後に打席に立たせてもらえてうれしかったです」と宇佐美は静かに振り返った。「みんなで一緒に最後まで戦えてすごく楽しかった。監督さんがいなくて辛いこともありましたが、ひとつひとつのプレーに自信を持てば自分たちでも勝てると感じました。PLでやってきて悔いはありません」。中川はこう話して涙を拭いた。
「この状況の中、よく頑張ってくれた。特にどこが、ではなく全部。全員を褒めてあげたい」と深瀬コーチは涙をぬぐった。閉会式終了後、20人の“PL戦士”たちを控え部員たちが暖かく迎え入れると、彼らの表情が自然と崩れた。自分たちで考え、全員で手を取り合って駆け抜けた夏。柱がいなくても、全員の勇気を結束させた夏。その先に、このシーンを目に焼きつけた1、2年生がPLの新たな伝統を築き上げていく。
※ どこかのライターさんが書いたものらしいの友達から転送
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