先々週、お父さんの癌の検査結果がでました。


お父さんはもう随分身体が弱ってて、何ヶ月も抗がん剤治療が再開できていませんでした。

この検査結果で肺炎が完全に治ってたら、治療可能な状態だったらまた抗がん剤治療をしようと思っていました。


でも、結果はいいものではありませんでした。


もう癌があらゆるところに散らばっていて治療しても効果が得られない可能性のほうが高いんだとか。

以前も転移はしていましたが、肺と副腎のみ。

でも今は色んなところに転移していました。


末期癌の進行はもう止められないんだなって思いました。


お医者さんから薦められた方法は、もう治療ではありません。

これからの余命を如何に痛みなく過ごせるかいう「緩和ケア」でした。

逆に今の身体に治療をすると、それが命取りになるんだそうです。

身体がもう耐えられないから。


そういえば、何度目かの抗がん剤治療では薬が合わなくって治療してすぐ高熱や嘔吐が続いて

肺炎を起こし、もう駄目かと覚悟したときがありました。

身体がしっかりしていなと治療が命を犯すんです。


私たちにはどうしてもその時の記憶が強い。


だからもう治療はしないで欲しい。

もし薬が合わなかったら。

身体がついていけなかったら。


苦しまないケアで、今後少しでも楽でいて欲しいと思っていました。


そして医師から結果と今後どうするかを投げかけられてから約10日。

お父さんは抗がん剤を再度受ける決意をしました。


お医者さんも薦めなかった方針です。

治療をすることによって命が半年に延びるかもしれません。

でももし運が悪ければ治療を始めてすぐ・・駄目になるかもしれない。

でも何もしないとあと1、2ヶ月。


余命なんて誰にも分かりませんが

どれが最善の方法なのか誰にもわかりませんが

本人の意思を尊重することにしました。

死ぬのが怖いと言いました。

どうもしてあげられないのが、歯がゆいです。


こういうときの周りの人の心境はさまざまでしょうが

私はお父さんが可哀想でしょうがありません。

親を可哀想と思うなんて失礼かもしれません。

でも、お父さんがすごく弱く見えて、可哀想なんです。


今日、治療を再開したいと医師に告げに行く前に

私たちは、新宿で一緒にお昼ご飯を食べました。

お父さんとお母さんと私。


今はまだ一人で歩けるし食事もできる。

でも治療を始めると、体調は急激に悪くなるはずです。


本当に治療をする事がいいのかな。

無理に身体を酷使しなくてもいいじゃん。


そう私たちは思いますが、お父さんは一か八か賭けてみたいんだそうです。

本当はとても怖いって。

死ぬかもしれないって。

でもやると言いました。


私たち家族は最後まで応援したいと思いました。


別れるときに「これで会うのが最後になるかも」と思ってしまいました。

お父さんも同じ気持ちだったかもしれません。

「大丈夫だよ!頑張ろうね、お父さん」と私が言うと

お父さんは手のひらをハイタッチしてきました。

そしてなかなか手を離そうとしなかったのが印象的でした。


頑張ってほしい。


せめて生きて治療を終えて欲しいと思いました。


治療再開は来週です。