前回の記事の続きです。


(5回表) 相手の攻撃

①2B1Sから4球目を打ってセカンドフライに倒れる 1アウト

②サードファールフライとなり2アウト

③サードゴロで3アウト チェンジ


(5回裏) 自軍の攻撃

ストレートの四球で出塁する 無死一塁

一塁走者盗塁失敗:一死走者なし

フォアボールで出塁する 一死一塁

ライト前ヒットを放つ 一死一二塁

ライト前にポテンヒットを放つ(二塁走者は本塁でタッチアウト!) 二死二三塁

⑥反撃のチャンスもセカンドゴロに倒れ得点機を逃す 3アウトチェンジ


5回表の守備。

前の回の途中から変わった投手の投球が注目されたが、この回の相手の攻撃を何と3人で切り抜ける。


実は1~4回の攻防では、両軍とも最低一人は走者を出しており、これが両チーム通じて初めての三者凡退であった。


5回裏の攻撃。

前の回に相手に中押し点(しかも4点)を取られ、流れとしては非常に嫌な状況。

もしこれがプロ野球の試合であれば、試合を決める追加点となってもおかしくない。


だがそこは高校野球。

プロ野球と比べたら選手のレベルはどうしたって下がるため、その分つけ入る隙も出てくるのである(その分さらにつけ込まれることもあるが)。


直前の守りにおいて、味方投手が相手を三者凡退に抑えた。

流れを変えるには絶好のタイミングである。


そんな中、先頭打者が四球で出塁するという、こちらにとっては願ってもない状況。

相手投手のクイックを考えれば、必ず盗塁すべきところだが、盗塁を試みた結果何と刺されてしまう。


正直これには驚いた。

一塁走者が少々スタートに戸惑ったように見えた気がしなくもなかったが、それを差し引いても刺されたのはかなり意外だった。

確かに相手捕手の送球のコントロールは良かったのだが、どうやっても走れないレベルではないはずなので、客席で見ていた私は呆然としてしまった。

呆気にとられたあまり、この時ストップウォッチのボタンを押し損ね、投手のクイックタイムと捕手の二塁送球タイムを計れなかったというオチまでついてしまった(笑)


そうは言ってもまだ1アウト。

先頭打者が普通に凡退しただけと考えれば、得点のチャンスはまだ十分に残されている。


後続の打者が二人続けて出塁を果たし、一死一二塁で5番打者を迎える。


この回に1点だけでも返せればこの後の展開が随分違ってくる。

そんな状況の中、この5番打者は見事に期待に応えヒットを放つ!


…のだが、あろうことか、二塁走者が本塁でタッチアウトとなってしまい、得点が入らなかったのだ。


これには理由がある。

打者の放った打球が内野と外野の間に落ちるような、いわゆるポテンヒットだったのである。

もしフライアウトになれば、当然走者は元いた塁に居なければならない。


それを考えてスタートが遅れたのだろうが、打球をよく見ていれば途中で落ちそうなことはわかったはず(客席からだとそれがわかった)。

二塁と三塁の真ん中くらいの位置で様子を見た上で、落ちそうだと思ったら一気に本塁を陥れてほしかったが、そうはならなかった。


その後の打者も凡退し、結局この回は2安打・2四球をもらいながらも無得点に終わり、結果として相手をかなり助けてしまった。



(6回表) 相手の攻撃

④2B2Sからセンターフライに倒れ1アウト

フルカウントからフォアボールで出塁する 一死一塁

⑥センターフライに倒れる 二死一塁

⑦ライトフライとなり3アウト チェンジ


(6回裏) 自軍の攻撃

⑦ライトフライに倒れる 1アウト

⑧ライトフライに倒れる 2アウト

⑨ファーストフライを打ち上げ3アウト チェンジ


6回の攻防。


結論から言うと、この回は両軍ともこれといって目立つ動きはなかった。


絶好のチャンスがありながら得点を逃した直後の守りで(1つ四球を出したものの)相手を簡単に抑えたのは良かったが、その裏の攻撃で三者凡退に終わってしまった(これがわが校初の三者凡退)。


(7回表) 相手の攻撃

⑧キャッチャーファールフライで1アウト

⑨ピッチャーゴロで2アウト

ピッチャー強襲のセンター前ヒットを放つ 二死一塁

一塁走者盗塁成功:二死二塁

②セカンドゴロに倒れ3アウト チェンジ


(7回裏) 自軍の攻撃

①セカンドライナーに倒れ1アウト

レフト前ヒットを放つ 一死一塁

③5-4-3のダブルプレーで3アウト チェンジ


7回表の守備。

3番手の投手が相変わらず無難に切り抜けている。


この回3人目の打者にヒット(及びその後に盗塁)を許したが、既に2アウトを取っていたこともあり、後続を断ちきり無失点でしのいだ。


この回注目したのは、一塁に走者を背負った時のクイックタイム。


盗塁を示した時のクイックタイムは1.43秒であり、正直これなら走られても仕方ないという遅さである。

なお、この時の捕手の送球タイムは2.03秒と(わが校にしては)かなりの好数字であり、送球も良かったということを付け加えておく。


7回裏の守備。


投手が抑えているのはいいが、そろそろ打線も点を返さなければならない。


先頭が倒れるも2人目の打者が出塁し一死一塁となるが、次の打者が併殺打で簡単にチャンスを潰してしまった。


こうなると苦しい。


長くなったので、一旦ここで区切ります。

続きは後ほど。


(続く)