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6月28日から、サムスン製スマートフォンの新モデル「GALAXY S III(SC-06D)」が発売された。

NTT ドコモのスマートフォン夏モデルは全部で18機種がアナウンスされているが、本機はドコモの発表会や製品紹介サイトでも特に露出が大きい。そして、7月3日に発表された BCN ランキングでは iPhone 4S(ソフトバンク版)を抑えて1位にランクインした。このところ契約者の流出に頭を抱えるドコモにとって、本機は最も頼れる存在といっても過言ではないだろう。

また、本機は海外でも躍進。グローバルモデルの「GALAXY S III(GT-I9300)」は7月末までに販売数が1,000万台を超えるとされ、需要に対して供給が追いつかない国もあるという。国内?海外いずれも好調な滑り出しを見せているのだ。

そんな GALAXY S III の魅力は、他社端末を圧倒するスペックと、サムスンが過去の GALAXY S シリーズで培ってきた信頼性と安定性にあると言えよう。そして、今回コンセプトを大幅に変更した外観デザインは、新規の GALAXY ユーザーの獲得に大きく貢献しているものと思われる。前回のレビューでお借りしていた「Marble White」から、本機のデザイン性を検証してみたい。

GALAXY S III(SC-06D)の Marble White


■ 金属と同等の質感をもつ側面フレーム

過去の GALAXY S シリーズと同様、GALAXY S III に採用されている側面フレームと背面パネルの素材はプラスチックだ。側面にアルミ素材、背面にガラスを採用する iPhone 4S と比べると、チープ感が拭えないような気がしたが、実際に触ってみると質感のよさに驚かされた。

シルバーの塗装にヘアライン加工が施された Marble White の側面フレームは、本物の金属と見間違えるほど金属感がある。また、表面に塗られたクリア層が外光を反射するのと相まって、シルバーアクセサリーに似た輝きを放つ。もうひとつのカラーラインナップ「Pebble Blue」の側面フレームにも同じ加工が施されており、こちらはやや青みがかった色合いをしている。どちらも上品で、甲乙付けがたい。

このフレームに塗布されているクリア層だが、ヘアライン加工によって生じた凹凸を手で触っても全く感じされないほど何重にも塗られている。側面にメッキ塗装を施すスマートフォンやフィーチャーフォンに散見されるメッキの剥がれと同じ現象は、本機では心配しなくてもよさそうだ。

本機の横側面を見ると、フレームが中央に向かうほど背面方向に膨らんでいることがわかる。これは、「GALAXY NEXUS」で採用されたカーブドデザインのフィードバックによるもので、筺体を薄く見せる効果があるように思える。実際、GALAXY S II とはカタログスペックでほぼ同等の厚さだが、フレームの同加工により随分スリムに感じられる。なお、本機は今回のドコモ夏モデルの中で「MEDIAS X N-07D」に次いで薄い。

Marble White 側面フレームは、本物の金属と見間違えるほど金属感がある

独特の形状の側面フレームは、本機をスリムに見せる効果があるようだ


■ 深みのある塗装と、丹念に磨かれた鏡面仕上げが特徴の背面パネル

背面パネルにはパール感があり、深みのあるホワイトという印象を受ける。前回のレビューでも述べたとおり、高級な化粧コンパクトを連想させる色合いだ。これまで GALAXY S シリーズの背面パネルは、「初代(S)」がドット調、「S II」がメッシュ調、「SII LTE」と「SII WiMAX」がヘアライン仕上げだったが、今回あえて模様?加工を加えてこなかったのは、塗装に対して確固たる自信があるということなのかもしれない。

丁度、手持ちの iPhone 4S がホワイトだったので並べてみたところ、GALAXY S III が純粋なホワイトに対して、iPhone 4S はやや黄ばんだホワイトに見えた。iPhone の塗装も決して悪くはないのだが、それだけ GALAXY S III の塗装は秀逸ということなのだろう。

一方、先代モデルのように模様?加工がないことで些かに指紋が目立ちそうだが、パールを含んだ鮮烈なホワイトと丹念に磨き上げられた鏡面仕上げにより殆ど気にならない。また、背面左上に備え付けられたワンセグアンテナにも同等の手の込んだ塗装が施されており、総じて妥協のない仕上がりだと感じさせる。

本機の背面。背面パネルには、深みのある塗装と、丹念に磨かれた鏡面加工が施されている


■ 4.8インチディスプレイにして、片手での操作性は良好

GALAXY S シリーズは、モデルチェンジを重ねるごとにディスプレイを拡大してきた。初代は4.0インチだったのが、本機では4.8インチまで進化した。これに比例して筺体も大型化したが、今回は四隅のエッジをこれまで以上に滑らかにして片手での操作性を担保している。実際に右手で持つと、思った以上に画面左上へ親指を伸ばせることに驚いた。

ボタン類の配置は、過去の GALAXY S シリーズを踏襲している。メインディスプレイ上部に「インカメラ」、下部に「ホームボタン」とタッチセンサー式の「メニューボタン」「戻るボタン」を配置する。また、右側側面には「電源ボタン」、左側側面には「音量ボタン」、側面上部には「イヤホン端子」を備える。なお、ホームボタンは縁取り後にメッキ処理という S II WiMAX で見られた加工が施されており、本機の高級感を際立たせている。

四隅のエッジが滑らかになっており、思った以上に画面上へ親指を伸ばせる

ホームボタンは縁取り後にメッキ処理を施してあり、高級感を際立たせている


背面も先代と同様に「アウトカメラ」「スピーカー」「カメラ照明」がレイアウトされているが、スピーカーの位置が下部から上部へ変更された。S II や NEXUS ではスピーカーが下部にあり、端末を持った時に薬指や小指で塞いでしまうことがあったが、今回の位置は人差し指の随分上にスピーカーがくるので嬉しい。

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2011年10月に、従来の GALAXY S シリーズをベースにカーブドデザインを採用した GALAXY NEXUS が発表されたとき、今後の同シリーズのデザインは NEXUS を踏襲していくのではと思った方は多いだろう。

そんな予想を覆して登場した GALAXY S III は、GALAXY S シリーズのインターフェース、NEXUS と「GALAXY Note」のデザインを昇華し、また加工?塗装技術をより向上させることで、「III」を冠するに相応しい外観に仕上がっている。スマートフォンのデザインは iPhone しかあり得ないというユーザーの固定概念を覆すのではないだろうか。

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