姉と弟の成績の差を心配する親に「深く悩む必要なし」と専門家 | psmddaのブログ

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二人姉弟の成績の差に悩む保護者の質問に、長きに渡り小学校で子どもたちの成績をつけてきた経験を持つ教育評論家の親野智可等氏がアドバイスした。

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【親野氏のアドバイス】
「行動のあらわれ」はもともと女の子に圧倒的に有利な項目が並んでいます。
正確に言うと、女の子というより「女の子脳」の度合いが高い子です。ですから、女の子でも「男の子脳」の度合いが高い子は不利になります。

「行動のあらわれ」の項目としてよくあるのは、たとえば次のようなものです。

?先生や友達の話をしっかり聞く
?勉強の準備や身の回りの整理整頓ができる
?係や当番の仕事、掃除などをしっかり行う
?決まりを守って行動する
?責任をもって行動する
?友達と仲良く協力できる
?みんなの物を大切にする

実際、どのクラスでも「行動のあらわれ」については女の子のほうが良い成績になります。それが普通なのです。ですから、気にしなくて大丈夫です。

でも、人生を生きていくうえでこういったことだけが大切なのでしょうか?
私は決してそんなことはないと思います。
たとえば、私は次のようなことも大切だと思います。

1.自分のやりたいことを自分で見つけて熱中できる(主体的に生きられる)
2.人が考えつかないことを考えつく。人と違ったことができる(オリジナリティーがある)
3.ユーモアがあってみんなを楽しませてくれる(ユーモア精神がある)

でも、学校の「行動のあらわれ」にこれらの項目はありません。つまり、こういうことは学校で求められていないのです。
ですから、成績表の「行動のあらわれ」の項目は、きわめて一面的かつ非常に偏ったもの。深刻に悩む必要はありません。