この作品は『植民』のリコネス番外に当たります。
彼女は所謂お姉さんタイプで、長女という事もあり弱音もなかなか吐けないでいました。
幼きリコネスがその性質に目敏く気づいて、助けの求め方や自分の本当の意思というものを彼女に喚起していきます。
ディアラの鏡となるリコネスですが、逆もまた然りで彼も助けを求めるという事が非常に苦手でした。
彼自身が気づかない"心の叫び"にディアラが気づくかどうかが、この物語のカギとなります。
「泣かない赤ん坊はミルクを貰えない」
ロシアにこういう諺があるそうですね。
この作品はそんな、需要と供給の物語。