あまりに退屈だったので横道に逸れた。
それも大事。
それも本線、既定路線。
村上君がよく使う言葉を借りると、僕は他者と深くコミットメントする事を選んだ。
一緒になって泥沼に突っ込んだ。
片足だけだけどね。
もうええやろ。
僕はその片足を泥沼から引っこ抜いた。
その片足にその他者はしがみついていた。
その他者がどこに向かうかは僕が決めることではない。
僕に着いてきたいなら大歓迎だし、無理ならそれは仕方ない。
一つだけ約束できる事は、僕はとても良い男だけど、あなたが思い描く理想の夫、優しいだけの男にはならない。

