私は子供の頃に、
母親から「上を見るな」と言われてきました。
それは、
どんなに苦しいことがあっても、
そのこと自体を恨むのではなく、
もっと苦しい立場の人が
世の中にはたくさんいるのだ、
ということを考えてみなさい。
という意味でした。
もちろん、
母のその言葉の深さを分かったのは
大人になったからで、
当時はわかりませんでした。
もともと人生なんて、
順風満帆が当たり前でなく、
困難のオンパレードです。
しかし、
だからこそ人生は面白いのであって、
何事もなくただ日々を過ごして、
大過なく一生を送ったところで、
そこに何があるんだろうと
私は思っています。