オネスティ美容外科 チョン・ドンウ代表院長
鼻整形後に感染・炎症が起きたら、なぜ治療経験の豊富な病院を選ぶべきなのか?
自家肋軟骨を使用した鼻整形・鼻再手術
鼻整形後の感染・炎症治療の重要性
鼻整形後の感染・炎症は、適切に治療することで、その後の再手術の難易度にも大きく影響します。
鼻整形後に感染や炎症が起こる確率は、医学的にはおよそ1〜2%前後と報告されています。
しかし、過去に副作用を経験している場合や、鼻の変形・拘縮によって難易度の高い再手術を受ける場合には、その確率が7〜10%程度まで高くなることもあります。
感染や炎症が起こる原因は、患者様の体質や免疫状態、手術環境などさまざまです。
ただし、原因が何であったとしても、問題が発生した場合には、できるだけ早く積極的な治療を開始することが重要です。
シリコンやゴアテックスなどの人工インプラントが入っている状態で炎症が起きた際、「抗生剤を飲めば大丈夫だろう」と軽く考えてしまう方も少なくありません。
しかし、初期段階で適切な治療を行わなければ、治療期間が長引き、回復が遅れるだけでなく、最終的には鼻の形が変形する「拘縮」につながる可能性があります。
以下は、他院で鼻整形を受けた後に感染や炎症が起こったものの、初期に十分な治療を受けられず、鼻の形が大きく変形した状態で当院を受診された患者様の症例です。
拘縮・変形が生じた鼻の状態
このように鼻内部の組織が損傷し、強い変形が残ってしまうと、その後の再手術や修正手術の難易度は非常に高くなります。
どれほど経験豊富な医師が手術を行ったとしても、長期的に形を安定して維持できるとは限らず、時間の経過とともに予想していなかった新たな変形が起こる可能性もあります。
一方で、炎症や感染が起こった場合でも、初期段階で適切な治療を行うことで、
鼻の形や内部組織をできる限り守ることができます。
ここからは、当院で積極的な治療を行い、大きな変形や拘縮を残さずに回復した症例をご紹介します。
強い炎症を起こして来院された患者様
鼻柱の炎症
術後、鼻柱周辺が大きく腫れ上がり、緊急で来院された患者様です。
外見から確認しても炎症が非常に強い状態でした。
数日の間に急激に腫れが生じ、呼吸もしづらくなったため来院されました。
状態が重かったため、速やかに切開・排膿を行い、鼻の内側と外側の両方に適切な固定を行いました。
粘膜や内部組織が変形しないよう、しっかりと構造を維持しながら治療を進めました。
細菌培養検査結果
排膿した検体を使用して細菌培養検査を行いました。
幸い、細菌は検出されず、感染ではなく炎症反応であることが確認されました。
治療後は、鼻の形が崩れたり変形したりすることなく、きれいに回復した状態を確認することができました。
耐性菌に感染した患者様
鼻尖・鼻柱部分の黄色ブドウ球菌感染
この患者様は、鼻先から鼻柱、さらに鼻柱基部にかけて痛みと腫れがあり、当院を受診されました。
細菌検査を行った結果、一般的な抗生剤が効きにくい強い耐性菌が検出された、重度の感染症例でした。
黄色ブドウ球菌による感染で、臨床で比較的よく確認される耐性菌の一つです。
すぐに切開・排膿を行いました。
また、菌がなくなるまでの間は浸出液が継続して出るため、それが鼻内部に溜まらず外へ排出されるよう、小さなシリコン製のドレーンを挿入しました。このドレーンを利用して毎日洗浄を行いました。
さらに、鼻の内側と外側を正確に固定し、鼻の構造を維持することで、組織が変形しないよう治療を行いました。
MRSA検出時の検査結果と、治療後に陰性となった検査結果
この患者様のような強い耐性菌感染を、大きな変形を残さず治療するためには、外科的な切開・排膿と、適切な抗生剤による薬物治療を同時に行うことが非常に重要です。
まず細菌検査を行います。
検査結果が出るまでには数日かかるため、その間は症状や臨床所見から原因菌をある程度推測し、適切と考えられる広域抗生剤を使用します。
その後、培養検査の結果が確認できたら、検出された菌に対して感受性(S)がある抗生剤を選択して治療を行います。
抗生剤だけで治療し、外科的な排膿を行わない場合
鼻内部に溜まった膿を十分に排出できないため、膿や炎症によって鼻内部の軟骨や組織が損傷する可能性があります。
また、内部圧力や炎症性物質によって血流が悪化すると、適切な抗生剤を使用していても、薬剤が感染部位の深部まで十分に届きにくくなります。
反対に、排膿だけを行い、原因菌に適した抗生剤を使用しない場合
膿を取り除いても原因となっている細菌が残っていれば、組織へのダメージは継続します。
特に耐性菌の場合、その菌に対して効果のある適切な抗生剤を使用しなければ炎症反応を十分に抑えることができず、最終的に鼻の変形や拘縮につながる可能性があります。
適切に治療するためには、初期の段階では患者様にも頻繁に来院していただき、状態を継続的に確認する必要があります。
また、状況によっては毎日注射による治療が必要になることもあります。
治療過程には多少の痛みや負担が伴い、通院が大変に感じられることもあります。
しかし、初期段階でどれだけ積極的に治療できるかが、その後の鼻の形と安全性を左右します。
多少の負担があったとしても、必要な治療をしっかり受けることが望ましいと考えています。
この患者様は耐性菌に感染した影響で、鼻先の高さがごくわずかに低くなりました。
しかし、最も避けたい合併症である拘縮や大きな変形を残すことなく、安全に治療を終えることができました。
この状態であれば、今後患者様が希望されるタイミングで、過度に難易度の高い手術ではなく、比較的安定した状態で再手術を検討することができます。
鼻の感染・炎症治療の目的は、
単に「感染を治すこと」だけではありません
鼻整形後に起きた炎症や感染の治療では、単純に細菌をなくし、炎症を治めることだけをゴールにしてはいけません。
鼻の形に変形が起こらないよう、内部構造を可能な限り安全に保ちながら治療することが重要です。
炎症が起きている段階で鼻内部の組織をできる限り良好な状態に保つことができれば、治療が終わった後も、美容的に大きな変形を残さず日常生活を送ることができます。
また、将来的に鼻の形をさらに改善したいと考えた際にも、非常に難易度の高い拘縮鼻の再建手術ではなく、通常の美容的な再手術に近い条件で手術を検討しやすくなります。
反対に、先ほどお見せした他院の症例のように、強い拘縮や変形が残った状態で治療が終了してしまうと、その後の再手術は非常に難しくなります。
再手術を行ったとしても、希望するきれいな鼻の形を作るうえで限界が生じる可能性があります。
そのため、鼻整形後に
鼻先が赤くなる
ズキズキとした痛みが続く
浸出液や膿のような液体が出る
といった異常な症状が見られた場合には、絶対に放置しないでください。
炎症や感染の治療経験が十分にある医療機関で、できるだけ早く診察を受けることが重要です。
また、医療スタッフの指示に従い、初期には多少負担を感じたとしても積極的に治療を受けていただくことが、大切な鼻の形と組織を守るための重要な方法です。
そのため、鼻整形後に
鼻先が赤くなる
ズキズキとした痛みが続く
浸出液や膿のような液体が出る
といった異常な症状が見られた場合には、絶対に放置しないでください。
炎症や感染の治療経験が十分にある医療機関で、できるだけ早く診察を受けることが重要です。
また、医療スタッフの指示に従い、初期には多少負担を感じたとしても積極的に治療を受けていただくことが、大切な鼻の形と組織を守るための重要な方法です。
文:オネスティ美容外科 チョン・ドンウ代表院長
オネスティ美容外科 チョン・ドンウ代表院長
形成外科専門医
形成外科学 医学博士
大韓形成外科学会 正会員
大韓美容形成外科学会 正会員
大韓頭蓋顎顔面学会 正会員
大韓形成外科医師会 正会員
大韓形成外科学会 広報委員会 委員
米国形成外科学会 正会員
(American Society of Plastic Surgeons, ASPS)
米国美容形成外科学会 正会員
(The Aesthetic Society / American Society for Aesthetoic Plastic Suegery, ASAPS)
国際美容形成外科学会 正会員
(International Society of Aesthetic Plastic Surgery, ISAPS)
中国医師免許(外国医师短期行医许可证)、北京(北京)
中国医師免許(外国医师短期行医许可证)、深圳(深圳)
現、オネスティ美容外科 代表院長
前、リジェン美容外科 院長
前、チョンダムi美容外科 院長
前、VIP美容外科 院長
前、中国・北京 韓嘯医療美容医院(北京韩啸医疗美容医院)院長
前、中国・北京 画美医療美容医院(北京画美医疗美容医院)院長
現、中国・深圳 恒妍医療美容医院(深圳恒妍医疗美容医院)院長
*. 参考文献
- Are Antibiotics Needed in Septorhinoplasty? An Evidence-Based Approach.
Angelos Mantelakis, Konstantinos Argiris, Anil Joshi 1, Alwyn Ray D'Souza
Facial Plast Surg. 2023 Dec;39(6):686-690. doi: 10.1055/a-1920-0876. Epub 2022 Aug 5.
- The Infection after Augmentation Rhinoplasty Using Silicone Implant. Archives of Aesthetic Plastic Surgery Vol.13 No.2. 2007.








