失策
広島 74 → 35
巨人 47 → 24
ヤクルト 42 → 30
阪神 41 → 22
横浜 39 → 28
中日 31 → 17
さて、何の数字でしょうか?
これは、今日現在の各チームの失策の数。
数字とは、本来は数字の裏にあるものも含めて理解しないと危険なものだが、
いろいろなことがわかる。
危険というのは、取れそうな打球でもヒットにさせてしまえば、
エラーにならないし、取れなさそうな打球でも、取りに行ってはじいてしまえばエラー。
だから必ずしも、数字がすくないからいいというわけではない。
それで右の数字は、エラー多発者2名を除いたエラーの数。
一人で稼いでしまっていては、事実が見えにくくなるのでね。
昨年のチームホームラン数で、西武がすごかったように。
ちなみに圧倒的に多かったのがやはり、内野手で特に、三塁手。次いで遊撃手。
難しいんだね。
本題。ここからもチームのカルテができそう。
巨人 : 圧倒的な戦力の中でも、波に乗り切れなかったのは、守備で足を引っ張られていた。
エラーが多いのが坂本・村田。
打撃においても、この2人が打っているときは強く、打てないときは、あまり勝ててないと思う。
それ以外は比較的安定的な守備力を誇っているので、大崩れはしない、
というか、キーマンが坂本・村田であろう。
阪神 : エラーが多いのが、新井・鳥谷。完全に阪神の中心中の中心選手。
それ以外のチームのエラーは少ない。
なんか和田監督を思い出してしまう。打撃はそこそこ、守備は固い。
つまり、世代交代が大きなテーマと思うが、若手が伸び悩んでいるのでは?
極端に言えば、守備はざるでも、打撃は一級品の選手がもう少しいたほうがいいのでは?
でも考えようによっては、ここで若手が育てば、脅威。
ヤクルト : 意外と全体的にエラーが多い!宮本ですらもう「4」もしている。
ヤクルトは、チームカラーで言えば、巨人や阪神の豪快な野球と違って、
豪快の裏にち密な野球で勝つチーム。
自分たちの野球ができていない。というか、なんというか、
ヤクルトは今まで、エラーはするけど、大砲は最強!のチームだっただけに、
バレンティンのホームラン数はすごいけど、存在としての大砲を感じませんね。
横浜 : 弱いチームである。投手力低い。打てない、は先天的な部分もあると思うので、
どうしようもないだろうが、守備については、練習量で飛躍的に差がつく。
守備がしっかりしてきたので、90敗にはいかないようになるだろう。
というか、阪神にも追いつきそう。
中日 : 落合前任監督の作った守備のチーム。守備の固さは立派!
といいたかったところだが、荒木がすでにエラー10かよ、おい!
落合監督が長かっただけに、高木流の考えに戸惑いがあると見える!
とはいっても、土台の固さは、群を抜いてリーグで最高位。
なにかのきっかけだけで、昨年までの強さは戻ってくるだろう。
と、ここまで書いて、ようやく本題。
広島。
過去の順位から、広島が現在3位で、初のクライマックスシリーズに出れそうな感じは、
多くの人には意外かもしれない。
しかし!
野球は投手、ともいえるが、投手陣は、リーグでも屈指の投手力である。
絶対エース前田健太、新人王当確中の野村(明大出身)、成長した大竹、
そしてバリントン、福井。中継ぎに今村・ミコライオ、抑えにサファテ
さらには、結婚おめでとう江草。
打線はイマイチだが、他のチームも巨人以外はあまりパッとしないので、今はあまり考えない。
と考えたときに、このチームが3位のはずがない!
というより、巨人・中日と優勝争いをするべきチーム力があるはずである!
でも3位なのはなぜか。
堂林・梵。この2人がリーグ失策の1位2位なのだ。
中日の2倍以上も失策を犯しているのだ。
それでは勝てるはずがない!
広島の野球は育てる野球、粘りの野球、守る野球。
若手が育っているが、
チームの「守る野球」ができていない。
そして、もう一つ。
リーグ屈指の武器を持っているのに、これまた巨人に水をあけられているのが、
「機動力」
これは、また余裕のあるとき、データ調べてなんか書く日が来るかもしれませんが、
今日は疲れているのでパス。
総評
巨人 : 得意の豪快な野球ができているので、多少ち密でなくとも強い。
中日 : ち密力ではリーグダントツのものがあるが、ほころびが出ている。
ほころべば、脆い。
広島 : 地味であることをチームの方針ともいえるが、その地味さを極めることで、
強くなってきたチーム。実ってきた段階ではあるが、もう少し成長がほしい。
ヤクルト : 豪快とち密の極端な2つのバランスを保ってきていたチームだが、
なんか、バランスをとろうとして、豪快さとち密さが小さくなってきているような気がする。
阪神 : もともと豪快が売りのチームなはずなのに、もちろん豪快の中にバランス感覚をもてる
人材の存在が必要なのだが、そのバランス感覚の人間が、監督になってしまったので、
豪快さが失われたのでは??
横浜 : 暗黒時代より、少しずつ少しずつ、その暗闇を抜け出そうと、一歩一歩を
着実に歩んでいるが、先は長いよ。
そんな感じです。
このままいったら、巨人の優勝でしょうが、野球はそんな甘くない。
上に書いたことを克服してくるチームが出てくれば、
どうなるか、誰もわからない。
だから巨人を応援しよう。