SBGの2023年10~12月期は純利益9,500億円に黒字転換 最悪期を脱したのか?

 

 

ソフトバンクグループ(SBG)は、2/8に2023年10~12月期(第3四半期)の決算を発表した。

 

売上高1兆7,748億円、純利益9,500億円と連結損益は大幅改善し、5四半期ぶりに最終損益が黒字化した。

 

連結投資損益が第2四半期の▲2,646億円の赤字から4,246億円の黒字へと改善したことの影響が大きい。

 

◆ Tモバイル株式の無償取得

 

SBGは2013年に買収したスプリントが2020年にTモバイルと合併した。

 

その際に一定の条件が充足された場合に無償でTモバイル株式を取得する権利を得ていたのだが、条件をクリアしたためTモバイル株式を無償取得し、第3四半期に3,161億円の投資利益を計上している。

 

スプリントへの投資は当初は失敗で重荷になっていたが、2020年にTモバイルと合併し、足元では当初投資額2.1兆円(そのうちエクイティ投資は0.4兆円、その他は借入)が5.0兆円(そのうちエクイティ投資分は3.4兆円)と、エクイティのIRRが26%と良い投資になっている。

 

これはTモバイルの株価が上昇していている影響であり、Tモバイルの時価総額は2023年12月末時点で185$B(約27.6兆円)とAT&T(120$B)、Verizon(158$B)などを凌いで時価総額で米国最大の通信業者となっている。

 

SBGとしては負けと思っていた投資が、大きな利益を生んでいるという訳である。

 

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