テスラ2023年10~12月期、営業利益47%減 今後の見通しは?

 

1/24に発表したEV大手のテスラの2023年10~12月期の業績は、売上が前年同期比3%増の251億6,700万ドル(約3兆7,000億円)、営業利益が前年同期比47%減の20億6,400万ドル(約3,034億円)と大幅減益となった。(1ドル=147円換算 以下同じ)

 

売上については市場予想の256億ドルを下回ったことで、1/25の取引では株価下落によって、時価総額が1日で約12兆円消失した。

 

◆ EV販売台数でBYDに抜かれる

 

2023年10~12月期のEV販売台数ではテスラが48万4,507台に対して、中国のEV最大手のBYDは52万6,409台と、四半期ベースの販売台数でBYDがテスラを抜いて首位になった。(2023年通期ベースでは、テスラが180万8,581台に対してBYDが157万4,822台と、まだテスラが首位となっている)

 

テスラとBYDでは販売するEVの価格帯も異なるので単純な台数の比較には意味がないとも言えるが、伸び率で見てもBYDが前年比72.8%増に対して、テスラは37.7%増に留まり、両社に勢いの差があることは確かだ。

 

BYDの躍進はテスラの中国での価格戦略が迷走していることも一つの要因である。

 

テスラは国別の販売台数を公表していないが、米国市場と中国市場のウェイトが大きいことは間違いない。

 

中国で2022年9月以降断続的に値下げを行ってきたが、2023年後半に入って各モデルで値上げを行っている。

 

例えば「モデル3」と呼ばれるテスラの主力車種ではマイナーチェンジを行ったものの、ベースグレード車種で25万9,900元(約545百万円)からと、マイナーチェンジ前から2万8,000元(約59万円)値上げした。(1元=21円で換算、以下同じ)

 

中国では2023年に入ってEV向け補助金を廃止しており、中国経済が低迷している中で、この値上げは販売数に響いたということだろう。

 

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