(前の記事のつづき)

 

「法の書」に関する考察・検証から、「悪魔」とは架空の存在ではなく、

実在者であるということが理解出来たはずです。

では、悪魔の人類に対する目的は何ですか。

西暦1世紀当時、悪魔サタンは、

何らかの奇跡的な方法で、地上の全ての王国と栄光とを見せ、


イエスを誘惑しようとしてこう言いました。―ルカ4章5-8節
 

  「支配者が悪魔を崇拝しなければならないのは何故か

 

そして悪魔は言った。
「この権威すべてとこれらの栄光をあなたに上げましょう。


それはわたしに渡されているからです。
だれでもわたしの望む者に、わたしはそれを与えるのです。

 それで、あなたが、わたしの前で崇拝の行為をするなら、
それは皆あなたのものになるのです。」


(それに対して)イエスは答えて言われた。

『「あなたの神エホバをあなたは崇拝しなければならず、この方だけに
神聖な奉仕をささげなければならない
」と
(聖書に)書いてあります。」』



この節から、この世界を支配する権威とそれにまつわる栄光は

悪魔の手中にあるということが読み取れます。

そして、「それはわたしに渡されているからです」という言葉から、
その支配権は「渡されているもの」であること、

つまり、神が、一時的に悪魔に与えることを許した権威である
 
ということが示唆されています。

イエスご自身も、 悪魔が、この世の全ての権威と栄光を所有している

ということについて、反論しませんでした。

 「エホバ神の取り決め」を支持しておられたからです。

 

そうなさったからには、非常に重要かつ道理に適った理由があることや、

神は、全てを完璧に解決なさる意志と能力をお持ちである

ということを熟知しておられたからです。

そして、悪魔サタンがイエスに対して語った言葉、

 「あなたが、わたしの前で崇拝の行為をするなら、
この世の権威すべてと、これらの栄光をあなたに上げましょう
。」

と誘惑しているこのやり取りから、

 

 

           『誰に崇拝(忠誠)を捧げるべきか

 

 

という点が問題になっていることが理解出来ます。

 

悪魔は、エホバ神ではなく、自分を崇拝させようとしているのです。

 

神に捧げるべき忠誠を自分に捧げさせること、これが悪魔の目的なのです。

 

 

神によって創造された知的生命体である天使たちと人類にとって、

最も重要で、解決しなければならないこの論争の意味を、

 

天の領域に居る天使たちは熟知しています。

 

「地上の人類」はというと.....、

 

真実が、幾重もの厚いベールで覆われてきたゆえに、

人々の思考はコントロールされ、理解力は封じ込められている状態です。

 

しかし、この「見えない重要な戦い」の意味を知っている

人間のグループが存在しているのです。

 

聖書の正確な知識(真のキリスト教の教え)を持っていて、それを固く守り、

その知識を世界中の人々に分かつ活動を続けてきたグループです。

 

それこそが、悪魔が、「世界対戦で、とどめの一撃を与えようとした

キリスト教の信仰」なのです。



   ...........................

 

世界対戦で、激しい攻撃を受けてきた唯一のキリスト教の信仰

 

 

資料:2003年 「ホロコースト大辞典」 ウォルター・ラカー編

 

本の内容:史上最悪の蛮行から60年、圧倒的分量と最高峰の内容を

誇る事典が11カ国95名の一流執筆陣の全面協力により遂に完成。

ウォルター・ラカー:

ワシントンDCの戦略・国際研究センター、

国際研究委員会議長団メンバー、ジョージタウン大学名誉教授、

ウィーナー図書館名誉館長、ロンドン現代史研究所名誉所長、

『現代史ジャーナル』の創始者・共同編集者、邦訳著書多数。 

 

 

           

 

この辞典の117~118pからの引用。

 

◇第二次世界対戦(1939~1945)

『エホバの証人(Jehovah's Witnesses)』という項目からの抜粋

 

 

『ドイツのワイマール憲法〈1919年〉は宗教組織としての

エホバの証人の諸権利を保証した。

 

にもかかわらず、1925年以降、証人は、警察から繰り返し

嫌がらせを受け、逮捕された。 

 

 

1920年代を通じて、エホバの証人は「宗教の衣服を着て偽装した

共産主義者」としてしばしば攻撃された。

 

 

その攻撃はドイツの民族至上主義的な超国家主義者によっても

また伝統的なプロテスタントやローマ・カトリックによってもなされた

 


※ナチスが政権を握ったのは1933年1月。

それ以前からエホバの証人は、その活動が憲法で保障されていたにも関わらず、

警察当局から、超国家主義者たちから、プロテスタントやカトリックからも

攻撃を受けていたことになる。

 

 

1923年には、ナチスの理論家でアルフレート・ローゼンベルグが、
エホバの証人を「ユダヤ人の共産主義者の国際的な陰謀のために

活動している」と攻撃した。



 彼は、「政治における民主主義とマルクス主義の役割を
宗教生活におけるエホバの証人の役割と同等に」扱っていた。



ディートリヒ・エッカルトのような初期のナチスは、エホバの証人を

「ユダヤ人とフリーメイソンから資金が与えられている」と攻撃した。



 反ユダヤ主義者が増加し、彼らは、

エホバの証人が旧約聖書に払う敬意のゆえに憎悪した

 

 

その敬意は、古代聖典における神の名前である

エホバを特に強調していることで実証されていた

 


ミュンヘン枢機卿ミヒャエル・フォン・ファウルハーバーのような

ローマカトリックにとって、エホバの証人は、 「アメリカ人と共産主義者の

活動に影響された間違った宗教」を実践するものだった。



1930年台初めまで、ナチスの準軍事的な組織は、

多くの場所で聖書研究の会合を解散させ個々のエホバの証人を殴っていた。



これが、33年以降(ナチスが政権を取って以降)の迫害の舞台を整えた。

 


エホバの証人は本質的に保守的で非政治的だったが、
共産主義やシオニズムとの密接な関係を疑われた。

 

 

※現在のネット上で見られるエホバの証人に対する中傷キャンペーン

 と酷似する手口が、この頃、すでに用いられていたことが分かる。 

 「エホバの証人 対 悪魔崇拝者

 「エホバの証人への中傷キャンペーンが真っ盛りになっているのは何故か

 

 


ナチスが1933年1月に権力を握った後、エホバの証人への攻撃は

ほとんどすぐにエスカレートした。

 中略

 

 

ナチスの攻撃に対してエホバの証人が取った立場

エホバの証人は「ハイル・ヒトラー」の敬礼で腕を上げることを拒否し、
カギ十字章の旗を掲揚しようとせず、

 

ナチスの選挙や国民投票で投票しなかった。



ドイツ労働戦線に参加せず、冬季救済事業(軍事に関係する)に

献金しようとしなかった。

 


子ども達が、ヒトラー・ユーゲントに加わることも許さなかった。

 

 

   ..............................

 

※管理人より

 

「ヒトラー・ユーゲント」とは何か?

 

 

当時、「ヒトラー・ユーゲント」に加わった子ども達

 

 

 

 

多くの親は、ヒトラー・ユーゲントに

喜んで自分の子ども達を差し出したという。

 

 

 

 

 

 

ナチス政権下のドイツでは、1939年、

若者全員がヒトラー・ユーゲントに入隊するよう、法律で定められた。

 

 

 

ヒトラー・ユーゲントのメンバーは1939年末には800万人に達した。

  http://inri.client.jp/hexagon/floorB1F_hss/b1fha603.html

 

 

 

◇ユーゲントの悲惨な最期

 

 

戦争末期、ドイツ軍の圧倒的な人員不足のため、

ユーゲントから部隊を組織することとなった。

 

 

 

   

 

 

 

当時動員された少年たちは、教え込まれた忠誠心トップエリートである

SSの制服(軍服)への憧れゆえに、兵士になりたがっていたという。

 

 

 

 

 

 

少年兵たちの戦闘士気は高く、連合軍を苦戦させたという。

 

 

1944年、ノルマンディー第12SS師団員の少年兵。

   

           Wikipedia

 

 

第12SS装甲師団の構成は16歳以上の10代の兵士がほとんどだった。

 

 

最終的には、15歳以上は全員、兵に志願するよう呼びかけられた。
のちに12歳から国民突撃隊に動員された。

 

 

 

  

 

 

ベルリンが制圧された時、折り重なる死体を見て、連合軍は、

 

そのあどけない顔、手先がかくれるほどの長い袖の大人の軍服姿をした

少年たちに驚愕したという。

 

戦場に投入された若きヒトラーユーゲント」より

「第二次世界対戦を戦った少年兵たちの画像」より

 

 

 

エホバの証人は、激しい非難や攻撃を受けることを覚悟の上で、

 

政治的活動、ヒトラーを崇拝する活動や振る舞い、

戦争に加担する活動、

 

つまり、エホバ神とキリストへの忠誠心ゆえに、

キリストの教えに反する全ての活動を拒否する立場を取った。

 

 

子ども達が、ヒトラー・ユーゲントに加わることも許さなかった。

 

 

......... つづく .........

 

ヒトラー・ユーゲントの事例から、

悪魔がどれほど悪質かつ残酷かが理解できます。

 

世界対戦勃発から100年以上経過した今、

 

全ての理知ある被造物は誰を崇拝するべきか、

誰に忠誠を捧げるべきか誰の支配を支持するべきか、

 

という論争に終止符を打ち、完璧な答えを提出するために、

宇宙の創造者エホバ神が行動なさる時が近づいています。

 

 

そのため、悪魔は、人類が、ヒトラー・ユーゲントと同様の悲惨な結末を

迎えるように誘導するつもりでいるのです。