2006年来日時の攻防のつづきです。
スマスマ出演時のギャラ2000万円の真相は、MJ死亡事件の犯行の首謀者
の一人であるグレイス・ルワランバが語り残していました。
彼女のMJへの憎しみを露わにする説明からして、スマスマ出演に関する
中傷ネタの情報発信源は、紛れもなくキャサリン一派であると断定できます。
2006年来日時の攻防の意味を浮き彫りにするために、
スマスマ出演に対する中傷ネタをもとに分析を続けます。
(中傷情報の要点は3点でした。)
⑴マイケルのトークの収録中に撮り直しが行われていた。
その原因は、中居君がマイケルの手を強く握りしめたため、
マイケルが怯えてしまったから。
⑵マイケル側とテレビ局側の交渉が終ったあとに、
スタッフみたいのがエレベーターで降りてきて、
「マイケルが、ギャラ上げてくれって言っている。」と言われた。
ギャラは現金でないとだめで、ドル払い(20万ドル)だった。
⑶ケンタッキーを楽屋に山程用意してくれと要求し、スタジオに着くなり、
楽屋でそれを食べるのに45分間もかけるという常識外れぶりであった。
以上の3点の中から、まず第一に、
⑴の「中居君がマイケルの手を強く握りしめたため、
マイケルが怯えてしまった。」という点を考えます。
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MJが長年相手にしてきた幾百万もの人々は、
お上品な人たちではないですよ。
「中居君がマイケルの手を強く握りしめたため、
マイケルが怯えてしまった。」という事はあり得ません。
むしろ、そのために「マイケルのトークの収録中に撮り直しが行われていた。」
ということに注意を向けたかったのだと思われますが、
この点は後で考えます。
スマスマ出演に対するこれらの中傷ネタの要点をさらに絞り込み、
これまでに判明してきた事実と照らし合わせ、想像力を働かせることにより、
ベールがかけられて封印されてきた真相を浮き彫りにすることができます。
見えないところを見ることに挑戦してみます。
*~*~*~*~*≪ スマスマ出演時のギャラ ≫*~*~*~*~*~
キャサリン一派が強調した『スマスマ出演料2000万円』の話を裏返してみて、
「MJ当人はギャラを要求しなかった」と仮定してみます。
そうしますと、MJは「日本のテレビにノーギャラで出演しようとした」
ということになります。
そう仮定して考えると、ルワランバが、
「彼はお金のことについて無頓着で何も分かっていなかった」
と馬鹿にしたのは、非常に納得できることです。
しかも、MJがギャラを要求しなかったと仮定すると、
それは極めて道理に適っていたと言えます。
ギャラの交渉をしたところで、見張りのルワランバが張り付いているいじょう
キャサリン一派が搾取するに決まっていたからです。
事実、ルワランバは、マイケル側の人々全員で2000万円のギャラを
シェアーしたと暴露しています。
また、MJは、ヴィクトリーツアー以降のツアーの報酬の全て、
全額を寄付すると公言してきました。
ツアーの報酬の一部ではなく、「全部」です。
MJが寛大な人なのは知っていますが、それにしても、
「いつも全額寄付するってどういうこと?」と、思われませんでしたか?
今思えば、もしそうしないとすれば、
両親と兄弟たちに搾取されてしまうだけだと熟知していたからだと考えられます。
決定的な証拠として、MJは、1993年に公開した超自伝的フィルム
「WHO IS IT」の中で、この推論に調和した驚きの事実を暴露しています。
━─━─━≪ WHO IS IT ≫━─━─━
MJの動向を鋭く監視する兄弟たち
キャサリンや取り巻きたちに連行されるかのように
裏口から化粧室に入るMJ。
元祖監視役の長のビル・ブレイが常にMJに張り付いていた。
キャサリンが命じた通りのイメージにMJを飾り付ける
大勢の使用人たち
仕上がりを厳密にチェックするキャサリン
誰よりも完璧な演技を要求する鋼鉄の母キャサリン
指名されたカードの客を満足させる最高の演技をするように
厳重かつ詳細な指示が与えられていた。
最初の客は、文字通り「ダイアナ・ロス」。
MJとの美談により、半永久的にメディアに露出することが保証される。
キャサリンと同類でない人物が、
子ども達の第二後見人に指名されることはあり得なかった。
「指示されたファンサービス」の定番の小道具だったホテルの窓のカーテン。
指示された通りに娼婦としての仕事を果たすMJ。
とげが付いた鉄製の腕輪が手首にはめられている。
MJが稼いだ報酬である金を、目の色を変えて数える兄弟たち。
札束を入れたスーツケースの数が増えてゆくにつれ、
MJに対する監視はいっそう厳重になっていった。
MJは、自分は「家族に殺されるだろう」と予見していた。
遺体となったMJを見下ろすキャサリンと兄弟たちと使用人。
暗くて冷たい海ー自分自身の「死」を表していたと思われる。
「窓枠の両側にカーテン」が揺らめいている....。
冒頭から登場するバスローブの主人公の娼婦はMJを表している
ということが、最後のこのシーンで分かる。
バスローブを着用しているMJは、演出されていない真実のMJを意味していた。
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MJ当人がこの作品を通して命懸けで語った通り、
何十年間も報酬を搾取されてきたこと、
また、ルワランバ当人が「2000万円はマイケル側の人々皆でシェアーした」
と語っていることから、
MJはスマスマの出演料を要求していなかった可能性が高いと言えます。
「人間の壁による監視」に加え、「報酬を断たれる」という手段によって、
MJの行動は厳しく制限されていたと思われます。
キャサリンは、MJが、自力では絶対に逃げられないようにしていたのです。
また、キャサリンの一派は、「MJがギャラを要求せずに日本のテレビに
出演しようとした」とは、知られたくありませんでした。
MJが抱えることになった莫大な負債は、キャサリン一派が湯水のごとく
浪費してきたことが原因でしたが、
その事実を隠蔽するために、大衆には「浪費癖を持つMJが金に困ってる」
という認識を植え付けてきたからです。
このように推論すると、たいへん興味深いのが、
2006年来日時のフジテレビと交渉する前のMJの「試み」です。
MJが、「浪費癖を持つ自分を演じているシーン」があったのです。
渋谷のおもちゃ屋での買い物のシーンをご確認ください。
(3:38~)ナレーション:「彼はどんな買い物をするのか?」
MJは、おもちゃ屋に入場するなり、(3:50)
「オ~!あのダースベイダーが欲しいな。あれも欲しい。」と、
造り上げられた自分を演じています。
ルワランバが彼の目の前に居て、ぴったりと張り付いていました。
キャサリンのシナリオによる偽ドキュメンタリー「Living with MJ」で、
「あれが欲しい。これもお願い。」と浪費癖を演じさせられたMJ。
「あのダースベーダーが欲しい。」と言った後で、
MJは「カメラはここにも来るの?何とかしてよ。」と言って、
あたかも、自分が主導権を握っているかのように立ち振る舞っています。
この時のMJは、言わば、ルワランバを立てるか、
なだめるかのような立ち振る舞いをしていたと言えます。
MJが、スマスマのスタッフと交渉することになったのは、この後のことでした。
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キャサリンサイドが、スマスマの番組が放送された直後に情報を流し、
「出演料は2000万円だった」と強調したのは、
実際には、「MJ当人がギャラを要求しなかった」ことの
裏返しであったと推測します。
MJが1億円のオファーにも興味を示さなかったことや、
(ギャラが多ければ多いほど、搾取されるから。)
彼等が広めてきた「MJは金に困ってる」という情報に水を差すことを
MJがやったので、(ギャラを要求しなかった。)
それに対するけん制と報復のために、
「自分たちが交渉して搾取した2000万円の出演料の話」を、
「MJに対する中傷ネタに変えた」と推測できます。
この話を少しずつ進めることにします。