ロシア最高裁の判決の「考察点」の続きを考える前に、有名な聖書の巻末の預言の書である黙示録に登場する「大いなるバビロン」とは何かを確認しておきたいと思います。

 

ロシア最高裁の判決と大いに関係していることであり、世界中の人々に関係している重要な事案でもあるからです。

 

◆大いなるバビロンとは何か

 

バビロンと言えば.... 、現代の悪魔崇拝者達は、古代バビロニアやカナンの崇拝の方式にのっとって悪魔を崇拝し続けてきたことはよく知られています。

 

「キリスト教」とは名ばかりで、バチカンは、聖書の神エホバに対抗する偽りの教理の発祥地である古代バビロンやカナンの崇拝の方式教理を受け継いでいます。

 

 

        魚の頭を象った「ダゴンの神」とキリストを愚弄する杖を強調する

        歴代のローマ法王  

 

 

             

           生贄を捧げるカナンの崇拝方式(=バアル崇拝)

 

 

この崇拝方式のおぞましい儀式として知られているのは「人身供養」です。

 

米国歴代大統領を含む世界中の政治指導者たちや商業界の著名人達が、バビロンカナンと同様の形式で悪魔崇拝の儀式を行ってきたことがよく知られています。

(ボヘミアングローブ)

 

 

   

ノアの大洪水の後、シナルの平野(=バビロン)で、混乱を意味する「バベルの塔」という人類初の神に対抗する宗教的建造物を建てようとして、神によって頓挫させられた権力者二ムロデ彼らの教祖です。-創世記10:8-11:9

 

                       

          二ムロデ     EU本部はバベルの塔を模倣している

 

 

 では、「大いなるバビロン」とは、

二ムロデの追随者である悪魔崇拝者を指しているのでしょうか?

 

 

 

(※以下、聖書の言葉は青色で表示します。)

 

黙示録には何が書かれているのか

 

聖書の巻末の書である黙示録(啓示)には、第一次世界対戦以降の世界情勢が描かれており、悪魔側の分子による支配によって生じる災厄と、その支配が終る時のことが予告されています。

 

「黙示録」は、西暦96年、使徒ヨハネに『幻』が与えられ、彼が、その幻から見聞きした事柄を忠実に書き記したものです。

 

創造者エホバ神は、西暦前3500年の昔から1600年の時をかけ、ご自分が選んだ40人ほどの忠実な僕たち(人間)を用いて聖書を書かせてきました。

 

神は、人間の目には見えない事柄、例えば、天の領域に関する事柄や将来に起きる重要な出来事などを、時に、『映像』、『音』、『語り』による壮大な幻(ビジョン)を見せることにより、忠実な僕たちに情報を与えて記録させるという手法を取ってこられました。

   

VISION(幻)』という言葉には、将来の構想、展望、将来を見通す力、洞察力、視覚による映像などの意味があります。

 

人間にメッセージを伝えるために、紀元前の昔から『幻』を見せてこられたことから、創造者エホバ神は『映画の創始者』であると言うことができます。

 

ただし、人間が制作する映画との大きな違いは、まだ誰も見たことがない事実人間には想像することも出来ない遠い将来に起きることになっている歴史上の進展を、前もって詳細に描写することがお出来になるという点です。

 

イザヤ46章10節で、全知全能の神の神性を表す予知能力についてこう描写されています。


終わりのことを初めから、また、まだ行なわれていなかったことを昔から告げる者。「わたし(エホバ)の計り事は立ち、わたしは自分の喜びとすることをみな行なう」と言う者。』

 

使徒ヨハネに黙示録を記録させたのは、復活したイエス・キリストです。

 

西暦33年、イエスは杭の上で死に処されてから三日後に、神の聖霊の力により、人間として地上に来る前と同じ「霊者として」よみがえらされました。

-ペテロ第一3:18-22

 

復活したイエスは、忠実な弟子たちと40日間共に過ごされた後に、500人以上の弟子たちの目前で天に上げられて行かれました。‐使徒1:2∼9 コリント15:3-8       

    

 

ここで、一旦立ち止まり、イエスが、この地上におられた時に開始された宣教活動の重要なテーマは何だったのかを復習します。

 

 

━─━イエスが教えられた「神の王国の良いたより」とは何のことか━─━

 

神によって復活させられたイエスが、忠実な弟子である真のクリスチャンに残した

指示は次のようなものでした。

 

マタイ28:18-20

わたしは天と地におけるすべての権威を(神から)与えられています。 それゆえ、行ってすべての国の人々を弟子とし、父と子と聖霊との名において彼らにバプテスマを施し、

 

わたしがあなた方に命令した事柄すべてを守り行なうように教えなさいそして、見よ、わたしは事物の体制の終結の時までいつの日もあなた方と共にいるのです」。

 

つまり、イエスが弟子たちに与えられた指示とは、”イエスが弟子たちに命令した事柄すべてを守り行うように、出かけ行って世界中の人々に教えなさい”というものでした。

 

次のイエスの言葉にも注目してください。

 

あらゆる国民の中で良いたよりがまず宣べ伝えられねばなりません。」

ーマルコ13:10

 

『わたしはほかの都市にも神の王国の良いたよりを宣明しなければなりません。

わたしはそのために遣わされたからです。』ールカ4:43

 

そして、王国のこの良いたよりは、あらゆる国民に対する証しのために、

人の住む全地で宣べ伝えられるでしょう。それから終わりが来るのです。」

‐マタイ24:14

 

地上での宣教期間中、イエスが、出かけて行って人々に教えた最も重要なテーマは

神の王国の良いたよりでした。

 

イエスは、イエスの命令に忠実に従う真のクリスチャンに対し、『わたしは事物の体制の終結の時までいつの日もあなた方と共にいる』と約束しておられました。

 

イエスが言及しておられた「事物の体制の終結の時」とは、人間の支配システムが終結する時のことを指しており、マタイ24章14節で語った「終わり」と同じ意味を含んでいます。

 

つまり、聖書預言によれば、ハルマゲドンの戦いで、人間の諸国家政府は断ち滅ぼされ、跡形もなくなることになっているのです。‐黙示録16:14,16  ダニエル2:44

 

エホバ神のご命令によって、イエスと天使の軍団が、人間による邪悪な支配を終わらせたその後に、イエスを王とする神の王国支配が始まることにより、真の平和、

安全、公正、病気や死さえもない、義の新しい支配が始まることになっています。

 

ペテロ第二3:10,12,13

エホバの日は盗人のように(突如として)来ます。そのとき天(人間の諸政府)は鋭い音とともに過ぎ去り、諸要素は極度に熱して溶解し、地とその中の業とはあらわにされるでしょう。
 

その日に天(人間の諸政府)は燃えて溶解し、諸要素は極度に熱して溶けるのです。 しかし、[神]の約束によってわたしたちの待ち望んでいる新しい天新しい地があります。そこには義が宿ります。』

 

そして、黙示録21章3.4節には、このような望ましい結末が描かれています。

 

『[神]は彼ら(救出された人々)と共に住み、彼らはその民となるであろう。

そして神みずから彼らと共におられるであろう。

 

 また[神]は彼らの目からすべての涙をぬぐい去ってくださり、もはや死はなく、

嘆きも叫びも苦痛ももはやない。以前のものは過ぎ去ったのである。』

 

ですから、キリストの追随者である真のクリスチャンが、神の王国の良いたよりを世界中の人々に宣明するのは重要なことなのです。

 

今日、イエス・キリストのこの重要な命令に忠実に従っているクリスチャンとは

どのグループでしょうか。

 

一方、邪悪な支配が取り除かれるまでの間、神に対抗しようと躍起になっている悪魔が、自分に仕える政治分子と宗教分子の権力者たちを使い、

 

神のおきてを守り行ない、イエスについての証しの業を持つ者たちと戦う」ということも予告されていました。‐黙示録12:17

 

悪魔は、ありとあらゆる手段を駆使し、イエスについての証しの業、つまり、人類にとって唯一の真の希望である神の王国支配に関する情報を聞かせないように、また、たとえ聞いても信じることがないように働きかけます。

 

悪魔の目的は、『全世界を惑わすこと(ミスリードすること)』であり、可能な限りの多くの人間を、当人たちが自覚しないまま、自分の側に引寄せることなのです。ー黙示録12:9

 

悪魔が発信する情報に誘導された大衆が、ハルマゲドンで、自ら滅びの側に立つように誘導するためです。

 

黙示録に登場する『大いなるバビロン』は、悪魔の目的達成のために大きな役割を果たしているはずです。

 

━─━─━─━─━─

 

では、話を戻します。

 

イエスが杭に掛けられてから、63年後の西暦96年に記された黙示録の冒頭の1章1節にはこう書かれています。

 

イエス・キリストによる啓示、これは、ほどなくして必ず起きる事柄をご自分の奴隷たち(僕たち)に示すため、神が彼(イエス)にお与えになったものである。

 

そして、[イエス]は自分のみ使いを送り、その[み使い]を通して、しるしにより[それを]自分の奴隷ヨハネに示したのである。』

 

さらに、イエスは、このように付け加えています。(1章3節)

 

 『この預言の言葉を朗読する者、またそれを聞き、その中に書かれている事柄を守り行なう者たちは幸いである。定められた時が近いからである。』

 

 

では、①「定められた時」には、何が生じることになっているのでしょうか?

 

②「それを聞く者、それを守り行う者は幸いである」とはどういう意味ですか?

 

 

 

「定められた時」とはいつのことか?

 

ヨハネは、黙示録1章10節で、『わたしは(神の)霊感によって主の日に来ており....』と書いています。

 

「主の日」とは、1914年、イエス・キリストが、天で王として即位した時から

 

(この直前に、悪魔が天から地上に投げ落とされるという出来事があった。)

ー黙示録12:7-12

 

王イエスが、征服を完了する(ハルマゲドン)までの期間を指しています。

 

ですから、黙示録は、1914年以降から始まる『事物の体制の終結(人間の支配システムの終結)の期間』に生じる世界情勢を描いている預言の書なのです。

 

すでに、成就してきた預言については、ものみの塔の最新号

黙示録の四騎士ーその預言が意味するもの』で説明されています。                                    

 

 

では、まだ成就していないどんな預言が残されているのでしょうか?

 

これから、どんな大きな出来事が生じることになっていますか?

 

幾つかの重要な出来事が預言されていますが、今日の記事では、黙示録17,18章に記されている「大いなるバビロンに対する裁きの音信」に焦点を当ててみることに致します。

 

完全に滅びることに定められている「大いなるバビロン」とは

何を指しているのでしょうか?

 

━─━─━─━─━─

 


大いなるバビロンとは何かを明らかにする 

 

参照資料 jw.org

 

「黙示録」の書には、文字通りに解釈すべきではない表現が幾つも含まれています。
”大いなるバビロン”という名が額に記されたもその一つです。

 

”大いなるバビロン”とは、何を意味しているのでしょうか。

 

この女は、『もろもろの群衆と国民の上に座っている』と述べられています。

 

黙示録17章1,5,15節を確認してみましょう。


『七つの鉢を持つ七人のみ使いの一人が来て、わたしと話してこう言った。

「さあ、多くの水の上に座る大娼婦に対する裁きをあなたに見せよう。 

 

(その女の)額にはひとつの名が書いてあった。それは秘義であって、

大いなるバビロン、娼婦たちと地の嫌悪すべきものとの母」というものであった。


また彼はわたしに言う、「あなたの見た、娼婦が座っているところは、

もろもろの民と群衆と国民と国語を表わしている。』

 

この言葉から、この幻で言うところの「」とは、「人類」を表していることが理解出来ます。

 

そうしますと、この女は、「全人類の上に座っている」ことになり、実際の人間の

女性がそうすることはできないので、”大いなるバビロン”とは象徴的なものであるに違いない、と理解できます。

 

古代バビロンの都市も、ユーフラテス川と多くの運河の上に、

いわば座っているかのようだった。

     

              画像ソース

       

                  

 

では、この象徴的な娼婦は何を表わしているのでしょうか。

 

黙示録 17章18節では、「あなたの見たは、地の王たちの上に王国を持つ大いなる都市を表わしている。」と描写されています。


都市」という語は、組織された人々のグループを示唆しています。

 

この「大いなる都市」は「地の王たち」を制御しているので、”大いなるバビロンという名の”は、国際的な規模の、影響力の強い組織であるに違いありません。

 

それが「世界帝国」と呼ばれるのは適切なことです。どんな性質の帝国でしょうか。

 

宗教上の帝国です。


どうして、『大いなるバビロンが宗教的な帝国を指し示している』と言えるのでしょうか。

 

黙示録17,18章の預言から、どのようにこの結論が導き出されるかに注目してください。

 


◆『大いなるバビロン』が宗教的な帝国であると言えるのは何故か?

 

聖書に登場する帝国には、政治上のもの、商業上のもの、宗教上のものがあります。

 

『大いなるバビロンという名の女』は政治上の帝国ではないと言えます。

 

◆「地の王たち」との淫行

 

何故なら、登場する『地の王たち』、つまりこの世の政治的な要素がこの女と

『淫行を犯した』と、神の言葉「聖書」が述べているからです。                      

こで『淫行』とは、宗教指導者が、この地上の支配者たちと結んできた同盟を指しており、この女が「大娼婦」と呼ばれている理由もそこにあります。

 

黙示録 17:1,2

『「さあ、多くの水の上に座る大娼婦に対する裁きをあなたに見せよう。地の王たちは彼女と淫行を犯し、地に住む者たちは彼女の淫行のぶどう酒に酔わされた。」』

 

            宗教指導者は、とりわけ、支配者たちが戦争をする際に

               積極的に同盟を結んできた。

                                     

 

 

「地に住む者たち」つまり世界中の国民は、「地の王」である政治指導者と、「大娼婦」である宗教指導者の親密な関係ゆえに彼らに崇敬の念を抱き、戦争を神聖視するプロパガンダに惑わされて(=酔わされて)きました。

 

21世紀に入った今でも大いなるバビロンに属する『女』と『地の王』との淫行関係は変わってないどころか、ますます強固なものとなっています。

 

                                                画像 ロイター

 

http://kokusaipress.jp/forums/topic/263737

「ロシア正教会は「プーチン政権の一機関」との見方は多い。キリル総主教は11年からクレムリン(ロシア大統領府)に公邸を構え、プーチン大統領の治世を「神による奇跡」と評したことがある。

 

親欧米に転換したウクライナの政権について「邪悪だ」と公言、聖職者に事実上闘争を呼びかけ、プーチン政権と一体となってウクライナ奪還に動いた。」(抜粋)

 

 

◆「地の王たち」や「地の旅商人たち」との関係


さらに、大いなるバビロンは商業上の帝国ではあり得ません。商業上の要素を表わす『地の商人たち』は、大いなるバビロンが滅びる時に、そのことを嘆くからです。

 

実際、地の王たちも商人たちも、大いなるバビロンの滅びの際に、彼女を「遠く」から見ている、と描写されています。

 

黙示録18:8-10
彼女の災厄は一日のうちに来る。それは死と嘆きと飢きんであって、彼女は火で焼き尽くされるであろう。彼女を裁いたエホバ神は強い方だからである。

 

そして、彼女の焼かれる煙を見る時、彼女と淫行を犯し、恥知らずのおごりのうちに暮らした地の王たちは、彼女のことで泣き、悲嘆して身を打ちたたくであろう。

 

 また、彼女の受ける責め苦を恐れるあまり、遠く離れたところに立って、こう言うであろう。


『気の毒だ、気の毒なことだ、大いなる都市よ、強力な都市ともあろうバビロンよ、あなたの裁きが一時のうちに到来したとは!

 

このように、宗教的な帝国が崩壊すると、同盟を結んできた政治的支配者(地の王)たちは、自分達に火の粉が降りかかることを恐れるゆえに、離れたところに立って悲嘆して嘆きます。

 

商業体制の人々の反応はどうですか?

 

『また、地の旅商人たちは彼女(大いなるバビロン)のことで泣いたり嘆いたりする。自分たちが十分に仕入れた品を買ってくれる者がもうだれもいないからである。」-18:11

 

このように、宗教と密接に結びついてきた商業体制に属する者たちは、クリスマスやハロウィン、イースターなどのキリスト教的な祭りが壊滅的になり、宗教的品々を買う者はいなくなるゆえに、大損害を被ることを見越して悲嘆に暮れます。

 

このような描写から、”大いなるバビロン”が政治上あるいは商業上の帝国ではなく、宗教上の帝国であると結論するのは道理にかなったことです。

 

また、大いなるバビロンの実体が宗教上のものであることは、「心霊術的な行ないによってあらゆる国民を惑わしている」という記述からも裏づけられます。‐18:23

 

心霊術はどんな形にせよ宗教的なものであり、悪霊の霊感を受けているので、聖書が大いなるバビロンのことを「悪霊たちの住みか」と呼んでいるのも不思議ではありません。ー黙示録 18:2 申命記 18:10‐12

             

      ”悪霊たちの住みか” という描写通りのバチカン大聖堂

 

 

 

また、”大娼婦”の際立った特徴として、『紫と緋で装い、金と宝石と真珠で身を飾り、手には、嫌悪すべきものと彼女の淫行の汚れたものとで満ちた黄金の杯を持っていた。』と描写されています。(黙示録17:4)

 

 

で装い、

 

  

 

金と宝石と真珠で身を飾り、

 

       

 

地の王と淫行を犯し、

 

   

 

手には、嫌悪すべきものと彼女の淫行の汚れたものとで満ちた黄金の杯を持っていた。」

 

     ローマカトリック

  

 

     ロシア正教会

 

 

 

ローマカトリック教会やロシア正教会は、黙示録17,18章に登場する大娼婦大いなるバビロン」であると言える特色を疑問の余地なく示しています。

 

また、大いなるバビロンが滅ぼされる時、『ともしびの光は二度とあなたのうちに輝くことなく、花婿と花嫁の声も二度とあなたのうちで聞かれないであろう。』とも描写されています。

ー18:23

 

 

                                        画像 https://www.rosegarden-ch.jp/

 

この描写からも、大いなるバビロンとは宗教的な帝国であることが分かります。

 

 

黙示録の預言が驚異的であると言えるのは、ローマカトリックが歴史上に登場したのは西暦4世紀のことであったという点です。

 

使徒ヨハネが黙示録の幻を書き記したのは西暦96年、「大いなるバビロン」が姿を現す200年以上も前のことだったのです。

 

ところで、「大いなるバビロン」に属する宗教分子とはどれほどの範囲に及ぶのでしょうか。

 

後半に続きます。

 

 

※神はどのようにして人間を用いて聖書を書かせたのか、

分かりやすく説明されてるjw.orgによる3分ほどの動画をご覧ください。