勤め先が給料をあげてくれるらしい。
たいした額ではないと言ってしまえば身も蓋もないのだけど、基本的に生活の地味な私には、とてもありがたい。
私は、やれと言われていることをやっているだけで、それ以上のことはなにもしていないので、なんで給料があがるのかがよくわからない。
長く勤めれば給料はあがるはずだ、という類いの発想は私にはない。
給料をあげてもらえるとすれば、あげる分だけの会社への貢献があったということだという気がするけど、そんなものは全くない。
もっともそれで昇給を断るような立派な人間では断じてない。
ありがたく頂戴して、これまでどおり適当に働きたいと思う。
ポルトガル行きの話はもちろんしてある。
当然誰かが私のカバーに入るはずなので、人手不足に拍車がかかることになる。
嫌味のひとつもいわれるのかと思っていたら、かなりおもしろがられているらしく、いろいろねほりはほり聞いてくる。
ほんとに一人で行くのかとか、他にどこにいったことがあるのかとか、このさき何処へ行く気なのかとか。
会社の事務所のパソコンでは、「ポルトガル おみやげ」という検索ワードが頻出しているらしい。
そんな行きたきゃ自分で行けよ・・・。
相変わらず同僚の皆さんは、ネチネチと会社への不平不満をたれているのだけど、私には結構いい会社に思える。
金を稼ぐことも、日々を充実させることも、まずは自分の意志と能力だろう。
はじめに自分ありきだ。
きょろきょろしているからムダに時間がすぎていくのだ。
愚か者め。