宿願ポルトガル旅行から帰国しました。
例によって「リスボン滞在記」でも書こうと思っているのだけど、その前に書いておくことがひとつある。
リスボンで宿泊した宿屋のねーちゃんというのはチェックインするときに、私に「英語でいいの?」とたずねてきた。
私は「いえす」と答え、「でもあんまりうまくないです」と正直に答えた。
すると彼女は「じゃ、フランス語にする?」とたずねてくる。
大爆笑したのであるが・・・笑
そんな感じのシャキシャキしたポルトガル人のねーちゃんは、私がホテルをチェックアウトするとき、
「日本や中国の人は言葉がよくわからないからだと思うけど、いつも(箱のようなものを手で作り、たぶんスマホやタブレットや電子辞書のようなものをさしていた)こういうのをさしだしてくるの」
と言い、
「あなたはそんなことしなかったね」
と言い、
「日本語でオブリガード(ありがとう)はなんていうの?中国語ではなんていうの?」
と私にたずねてきた。
その声が、あまりにも悲しそうで、私は一瞬涙ぐみそうになった。
自分の要件を満たすために、スマホやタブレットや電子辞書を突きつけるような真似をしてはいけない。
そんなものをコミュニケーションとはいわない。
まず相手の前に立ち、可能な限り自分の肉声で語るべきだ。
自分が人生で培ってきた、知恵と、経験と、信念を持って、相手の前に立つべきだ。
スマホをつきつけてコミュニケーションを試みるなど、自販機でジュースを買うのと大差がない。
私達の想像以上に私達は彼らを傷つけているのかもしれない。
少なくともリスボンのアルファマの宿屋を切り盛りする一人の西洋人の女性を、我々は、深く、深く、傷つけていた。
可能な限りやめるべきだ。
お願いします。