『横隔膜』のストレッチ | みえリハPT、STのブログ

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みえリハビリテーション研究会PTSTメンバーのブログです。
毎日日替わりで担当者がブログをUPしていきます。

おはようございます。
早いもので今日から10月です。
朝晩寒くなってきたので体調管理に気をつけてくださいね。

火曜日は、みえリハビリテーション研究会の青木です。







突然ですが、PT・OT・STに実技講習をするとしたら何をしますか?






しかも30分くらいの短時間で。





STさんに伝えるには臥位にならなくても簡単にできる治療はないだろうか。





PT・OT・STに共通した治療項目は?





うーん。悩みますよね。





わかりやすく、かつ効果のあるものを伝えたいですね。




私は呼吸かなと思いました。




人間誰も呼吸なしでは生きることができないから。




もちろん、発声にも関与してきますよね!




そこで今回は簡単にできるオススメの治療を一つ紹介します。



自分の身体にも効果抜群。



もちろん、患者さんにも使えます。



是非、自分自身で実践して効果を感じてもらいたいと思います。



横隔膜のストレッチ



横隔膜と言えば、言わずと知れた呼吸の代表の筋肉ですよね。
人間は呼吸なしには生きていられません。
身体のなかでもおそらく最も重要な筋肉と言えますね。




まずは横隔膜の解剖から



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横隔膜までイメージして治療できていますか?
深層筋でなかなかイメージしにくいかもしれません。
コアスタビリティを活性化するにも重要な筋肉なので、一度解剖書での確認をお勧めします。



続いて
胸部の横隔膜の筋繊維を視覚化します。


筋繊維は、肋骨の内側ではほとんど垂直方向を向いています。


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(上の図の左の解剖、下の図も参照)



横隔膜と肋骨には向かい合っている部分があります。



横隔膜は
息を吸うとき(吸気)には、横隔膜の筋繊維は収縮するため、小さくなる
息を吐くとき(呼気)には、逆に筋繊維が伸びるため、大きくなる



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ストレッチするためには、横隔膜の筋繊維が肋骨の内側で伸びていく方(息を吐くとき)に行う。



では実際の方法を紹介します。



方法

①右腕を真っ直ぐ上に上げる

②左手を右側の胸郭に置く。

両足はしっかり床につけておきます。



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※注意!
一見、ラジオ体操によく似た動きですが、伸ばしたい方の横隔膜(肋骨)に手を当てることが異なるポイントですね!


触れることで横隔膜をイメージしやすくなり、かつ肋骨に触れることにより固定点となりストレッチがかかりやすくなります。


③左手の下にある横隔膜を視覚化し、息を吐きながら上半身を左に傾ける。


④このとき、横隔膜がどうストレッチされているかに意識を向ける。


⑤息を吸いながら、上半身を真っ直ぐにしていく。



この動作を4~5回繰り返します。


息を吐く時は左へ、息を吸う時は真っ直ぐ戻します。



終わったあと左右差を実感してみてください。



■肩の上げ具合、腕の長さ

■肺の広がり、呼吸のしやすさ

■体の回旋



効果を感じることができましたか?


全然左右の感じが違うと実感できた方もいるかもしれません。



自分で実感できる治療方法を知ると患者さんにも伝えやすいですね。



※視覚化、イメージ、意識という言葉がでてきますが、実践するかしないかで効果は大きく変わります。一度、イメージある・なしで試してみるとよいかと思います。




終わった後は反対側も実施してみてくださいね。




最後までお読み頂きありがとうございました。



みえリハ研究会 青木



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