巷の噂では会長飽きてきたな、いつものパターンやわ、と言われているみたいです。
・・・飽きてねーよ!
失礼致しました。
さて、少し前、栄養を物理学的に書きましたよね。
この辺りです。
ここでは食べ物も質量ですよ、というお話でした。
http://ameblo.jp/ps-outputs/entry-11590893737.html
つぎはこれ。エネルギーで考える回でした。
http://ameblo.jp/ps-outputs/entry-11595275328.html
その次はこちら。真ん中の方で動的平衡について触れています。
http://ameblo.jp/ps-outputs/entry-11599864197.html
で、この次はいよいよ分子レベルの話ですよー!
なんて言いながら、upしていませんでした。
マニアックすぎるので、やめてました。
来月より、ブログupの方法について変更がありますので、来月以降、マニアック編はupしていきますね。
方法についても改めます。
さて、そういう訳で今日は少しばかりボクの大好きな研究と統計学のお話です。
エビデンス、という言葉はもう皆さん聞き飽きたわ!というくらい聞いているかと思います。

エビデンスには上記のようなグレードがあります。

また、エビデンスのレベル、というのもあります。
ほか、治療法を扱ったときの亜分類

や、診断検査をあつかった亜分類なんかもありますね。
こういったように、質の高い医療を提供するため、より高いレベルでのエビデンスを構築していく訳です。
エビデンス構築には統計学が必要不可欠です。
研究の手法にはRCTやコホート、ケースコントロールスタディなどかなりいくつもの種類がありますが、そのいずれにも統計学が必要となる訳です。
これらを駆使しなければ、新しいエビデンスの構築はありません。
逆に、これらを飛ばして論文を批判的吟味することも出来ません。
以上のように、論文を書くにも読むにも、統計学を避けていては発言することなんて到底できません。
統計学の重要性がよく分かるでしょ!?
個人的にオススメは、


マンガでわかるシリーズ!!!笑
統計学というだけであー無理、と拒否反応を示す人にはかなりオススメです。
SPSSとかRとか、、統計ソフトの教科書とかでも結構勉強にはなりますけど、言葉の意味とかが分からないので、それで嫌になる人も多いですからね。
まずは統計学そのものを理解する、という意味でもいいですよ。
EBM(Evidence Based Medicine、合ってる!?笑)という言葉もありますね。
これは、エビデンスを使ってよりよい医療を患者さんに提供する、というものです。
この、EBMが非常に誤解を受けているのです。
「EBMなんて人の平均値だけ並べただけのもので、現場レベルじゃ使えないよー」
という表面的な部分のみを見て発言する人が多いんですが、
これは大きな間違いです。
EBMには5つのstepがあります。
Step 1 目の前の患者についての問題の定式化
Step 2 定式化した問題を解決する情報の検索
Step 3 検索して得られた情報の批判的吟味
Step 4 批判的吟味した情報の患者への適用
Step 5 上記1~4のstepの評価
ここの、Step4以下が超重要、なのです。
いや全部重要です!
忘れられがちなのが4以降です。
下の図をご覧下さい。

エビデンスを用い、経験と患者さんの状態や価値観などを統合して決定していく、という意味です。
さらにこれに時間軸を追加するのがEBM、というわけですね。
短絡的にEBMを批判するのは簡単ですが、まずは意味を理解し、エビデンスを理解し、統計学を理解していることが大前提ですよ。
来週はこの続きを書きますね!
長々とお付き合いありがとうございました。
みえリハビリテーション研究会
会長 森本
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