みえリハビリテーション研究会おちゃらけキャラ担当の佐藤(貴)です。
最近、職場の方に「本当に何も考えてなさそうで、気楽やね。」と。
高田純二ばりのテキトーさを持ち合わせております。
早速ですが、皆さん。
「転倒」について考えたことありますか?
高齢者の人ってどれくらいの頻度で転倒しているんだろう。
気になったことありませんか。
どの程度か考えてから読んでみてください。
65歳以上の在宅生活者における1年間の転倒発生率は20%、
つまり5日間に1回はこける可能性があり、
同年代の入院中の方や施設入居者の場合は1年間の転倒発生率は30%以上とも言われています。
これにおいては約3日間に1回こける可能性があると。
どうですか。想定通りでしたか?
僕はもっと少ないもんだと思いました。
転倒する場面としては
施設入所中の方だと「トイレに行こうとして...」
自宅生活をしている人だと「出かけ先でつまづいて...」
などなど。
日常生活レベルの違いによって転倒する場面はそれぞれ。
こんなに転倒してたら、大問題じゃないですか!!
だって高齢者の転倒には必ずと言っても過言ではないこの問題が。
そう。「骨折」。
大腿骨頚部骨折の92%、撓骨遠位端骨折の96%は転倒が原因です。
要介護状態になる要因第2位に関節疾患、転倒骨折を合わせた運動器疾患によるものだと厚生労働省は発表しています。
少子高齢化が進み、
転倒リスクが高くなる高齢者の人口増加、
大問題だってこと知っている人いましたか?
あーぁ。恐ろしい。
ここで転倒についてデータや高齢者におけるリスク増加が何故生じるのか考えたいと思います。
まず転倒とは、
世界的に統一した定義はないらしく、
「自分の意思からではなく、地面またはより低い場所に、肘や手などが接触すること。
階段、台、自転車などからの転落も含む」
がわかりやすいかなと思いました。
次にデータ。転倒との関係性について示します。
・下肢筋力との相関がある(多くは膝伸展筋力、足関節背屈曲筋など)。
・Functional Reach Test(FRT)の結果が低い。
・老研式活動能力指標にて点数が低い(11点以下)。
・女性のほうが転倒しやすい。
・後期高齢者のほうが転倒する割合が多い。
などなど etc…
と、当たり前なデータを羅列してしまいましたかね。
まぁまぁ。当然な話しですが、要するに
老化によって、若いころに比べるともろもろ機能が落ちるってこと。
身体機能はもちろん、精神機能も。
眼が悪くなり、関節が固くなり、表在感覚・深部感覚が衰え、筋力が衰退していき、骨密度が低下していき(骨粗鬆症)、姿勢も悪くなります。
思うように体が動きにくくなり、動きたくなくなる。
僕もしんどかったら動きたくないから理由は分かります。
あっ。と思った時にはドーンとこけている。入院患者さん達が口裏合わせたように言っています。
あと、若い頃は踏ん張れたのになぁ。と。
立ち直り反応も鈍くなっちゃいます。
このように高齢者における転倒にはさまざまな因子が絡んでいます。
まとめて簡単に言うと、
視て明るさや障害物などがないか、
下肢をどの程度振り出せば障害物をクリアできるか、
足の裏の感覚から何か踏んだりしたりしていないか、
関節はどの程度曲がっているのか、
姿勢は悪くなっていないか、
そもそも、転倒に対する危険認識が甘くなっていないか、
もろもろ etc…
1つの要因に絞れません。
高齢化が進む日本。転倒・骨折リスクが高い人口割合が増加。
どうする日本。
どうする医療界。
どうするリハビリテーション界。
どうしようね。
皆さんでこれから一緒に考えていきませんか。
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