高校野球地方大会も大詰め、各地で代表が決まってきていますね。
三重県代表は三重高校に決まりました。
甲子園での活躍を期待しています
どおも
元高校球児みえリハビリテーション研究会の中です。
先週は股関節構造の話でしたね。
わかりにくかったかもしれませんが、皆さんからの反応も参考にして、このブログを続ける中で伝え方もレベルアップさせていきます。
ということで、今週は「骨盤前傾」についてです。
先週立位時には大体骨頭の前方部が臼蓋からはみ出した状態で適合しているため、骨同士の適合性では不安定になると書きました。
更にそれは、骨盤後傾が増すことにより、増大されるので骨盤を前傾方向へ導く必要がある。という流れでしたね。
その前に、ちょっと脱線にお付き合いを…。
立位時にはすでに不安定な股関節ってだけ聞くと、
大丈夫か自分ってなりますよね。
そもそも、四つ這い状態からより機能的な動きを求め進化した僕達「人」は、上記からもわかる通り、骨関節理上二足立位に適応したと言い難い存在です。
他の理論上でもそうですが、人は完璧ではないからエラーが発生します。
生物発達学上でもエラーが発生しやすいので、やっぱり完璧な人はいないんだな
とこんな所でも思いました。
しかし、エラーしてもカバー(進化)していくのが生物であり人です。
今回の話の内容、股関節構造の中では、皆さんも良く知っている靭帯もその一つです。
筋に目を向けがちですが、そもそも靭帯は、骨格の各部分を繋ぎ、関節の運動を滑らかにしたり制限したりする、強い弾力性のある線維性の組織です。
ざっくり言うと、関節において骨と骨とが離れてしまわないように位置関係を保持する役割があります。
股関節周囲で言うと、立位では腸骨大腿靭帯、恥骨大腿靭帯、坐骨大腿靭帯が安定化を担っています。
逆に考えると、立位では緊張しているということになります。
だから、臥位で膝にクッションを入れた方が楽なんですね。
人は進化の中で四足⇒二足(骨盤後傾)になったため、これらの靭帯は大腿骨頚部周囲に同じ方向に巻きつくようになったとされています。
脱線長くなってきましたね
靭帯についてはまた後日書きます!
本題に戻ります。
後傾した骨盤・腰椎アライメントの是正には骨盤の前傾が必要となりますが、その為には脊柱起立筋、腸腰筋の筋力強化が必要です。
しかし、やみくもに実施する前にまずは位置関係を正しく(骨盤生理的前彎位)しておくことが重要です。
図ではこんな感じですね。
まずはこのポジションが可能となるよう、学習させます。
①開始肢位:座位で両足底は床に設置させた状態から開始
②:椅子の高さを低めから。
③:徐々に椅子の高さを高くしていき、より立位に近い環境で行う。
と、被覆量が増した状態が可能となったら、
●脊柱起立筋の強化
骨盤を起こした状態で、肩甲骨・体幹固定作用を利用し上肢挙上運動。
※セラバンド等で負荷を調整。
※後傾したままであれば、難易度を再考。
●腸腰筋の強化
骨盤後傾を伴う代償運動を伴いやすいため、開始当初は徒手的に前傾誘導する。
そして、股関節屈曲運動を実施し、最後にhold!
同じく、
※セラバンド・重錘等で負荷を調整。
※後傾したままであれば、難易度を再考。
簡単に書くとこれだけなんですが、まずはポジションと難易度をってことですね。
更に、
あくまで後傾(寝ている)骨盤を起こすことが目的ですから、体幹が前に傾かないように、後、背部だけで伸展してしまわないように。
声かけも「骨盤を起こすように」ではなく、デモと誘導は交えますが、「お腹を太ももに近づけるように」の方が理解されやすいです。
後は、骨模型も利用してイメージを高めておくことも重要です。
といった事も評価しながら進めていきます。
座位での訓練はこんな感じですが、四つ這いでの移動も股関節を安定させた状態で、周囲筋が使用できるのでお勧めです。
後は、前傾の学習中に徒手で抵抗をかけるのもありです。
とにもかくにも、各患者さんに対して最良の方法を自分で評価しながら進めていくことですね。
他にも良い方法等あれば情報交換もしていきましょう
今回はこの辺で
長文お読み頂きありがとうございました。
みえリハ研究会 中
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