名もなき者
シネマを観る
ボブ・ディランの伝記映画・・・とたかをくっていたが泣いた
1961年のアメリカ、ミネソタのど田舎からニューヨーク立つシーンから始まる
ディランの横に立っているようなタイムトラベルで眺めてるようなそんな気にさせる映画だった
1962年はジャニさんが事務所を立ち上げているのでその頃のアメリカ合衆国の音楽業界を知るようでした
ディラン自身もイギリスのビートルズが旋風を巻き起こし「エレキ」という電気ギターに興味を持ち始めている頃で、手に入れたフェンダーのテレキャスが映し出された。
映画ではキンクスの「You Really Got Me」がBGMで流れた!
無名のディランを可愛がり背中を押すアメリカフォークの父であるピート・シガーの存在と音楽への向き合い方の違いで袂をわかつ様子が丹念に描かれている
特にピートと日系人の奥様トシ・アイリーンがフォークソングの伝承に情熱をかたむけたニューポート・フォーク・フェスティバルでエレキギターを大音量のアンプでぶちあげた演奏シーンはヒリヒリする時代の変革を見ている気がした。
ピートの片時も離さなバンジョーのチカラとテレキャスの新しい音にのめり込んで行くディランの決別では泣いてしまうのです。
現実にピート・シガーがロシアで見つけた文章から作詞した「花はどこへ行った」を歌うことでベトナム戦争への疑問を投げかけ戦争終結に向けて流れを作ります。
アメリカ人の心の歌「ファークソング」をアンプラグドで守るシガーとは違えども、シンガーソングライターとして「自分」を音楽にすることが「時代を変える」とLike a Rolling Stoneでパフォーマンスするボブ・ディランの未来を知る自分はバイクで走り去るエンディングに重なる「名もなき者」のフレーズが刺さるのです。
「超有名になるよノーベル賞だってもらえるよ」ってね
Like a Rolling Stone
歌詞の内容はmiss lonleyに呼びかけてるがそれをボブ自身へ内省だとしたら辻褄が合う
難解な歌詞がビルボード2位を獲得すればコロンビアのお偉いさんも黙る
後続のミュージシャンも訳の分かんない歌詞でもいいんだと追従しやすい
I Love You
I Need You
I Want You
さえ書いてれば売れると担当者に言われてるんだろうの時代です
「男に受けてどうするの」と呼び出されて2時間のお説教くらう人を思い出す
転がる石に苔むさない
映画を見おえてこの格言を知りました、解釈の違いかな?
動かない石は苔むす、進化も成長もしない例えのようだが日本では苔が「美」とされる
国歌にも歌われ京都西芳寺、奈良唐招提寺の御廟の緑の絨毯と静寂を愛でます。
音楽ジャンルだと動かなと揶揄するのは「クラッシク」「JAZZ」そして「フォークソング」(民謡)なのかな?
フォークソングでルールを転がし、バンド名で転がり続けているThe Rolling Stones
バンドメンバーそしてボブ・ディランは今も現役でステージに立つ
東京ドームでThe Rolling Stones が「Like A Rolling Stone」を演奏した時会場中が揺れたのにも立ち会えた
奈良のディランこの時は見てない
日本初野外フェスティバルThe Great Music Expeerience'94〜あおによし〜
東大寺で大仏様の前で演奏している
24年後の2018年と2023年堂本剛も故郷奈良大仏殿で演奏が叶った
ピート・シガーとトシさんの影響なのか親日家です日本各地のZeepでもツアーを敢行してます
映画でもありましたが「CDで聴ける曲はやらない」「セトリはその日で違う」を今も実行しています。
.ENDRECHERI.も転がる石、変化と進化、成長と深化を見続けている
ディランやキースのように80歳過ぎてなお、転がり続けて欲しい
その未来は地上ではないどこかで見るとしよう
タイムトラベラーとして横に立つかもしれないね。
怖いって
名もなきメロデイー
ピート・シガーと奥様トシ・アイリーン・オオタの二人の画像に
茨木のり子さんの詩にピートが作曲、ヴォーカルは姪のソニア・コウエンさんです。