皆様こんにちは、こんばんは

「ペットシッターきゃすと」井上孝行です。

 

どうもお久しぶりです(^^;)

最近ブログサボり気味で「おいっ、生きてるんか?」と

もしかしたら巷に「井上孝行シボー説」が蔓延っていたりいなかったり?w

 

大丈夫です、ちゃんと生存していますし

ご依頼頂きましたお世話業務もしっかりやらせて頂いておりますが・・・

 

その、仕事に必要不可欠な我が相棒の「ベッちゃん」が

エンジントラブルに見舞われてしまいました(号泣)

 

先週の金曜日、お客様のお宅へ向かう途中でトラブル発生です(滝汗)

幸いにも徒歩でたどり着ける場所まで来ていたので某コンビニに置かせてもらって

お世話終了後、任意保険レッカーで自宅まで搬送してもらいました・・・

トホホ(T_T)

 

故障の原因ですがオイル交換を先延ばしにし過ぎていました(反省)

オイル管理は重要です。

ちゃんと管理していれば10万キロは楽勝で持つ筈なんですが後悔先立たずです。

早速修理にとりかかります。

 

外装をどんどんひっぺがして行きます。

外装→吸気系配管→セルモーター系・発電系・点火系・アース線と外して行き

車体中央にフロアジャッキを掛けてからサスペンションを取り外します。

 

エンジンマウントボルトを外したらエンジンから後ろの駆動系一式が外れます。

ここまで約2時間、いやもうちょっと掛かったかも。

 

無事にエンジンが降りました。

これから積むエンジンは以前載っていた「ベッちゃん1号」のものですが

実は2号機(CG41A型)よりも新しいCG42A型の実走3万キロのエンジンです。

 

後期型42エンジンには41エンジンにはない排ガス浄化装置が付いています。

これは排ガスの一部を混合気に混ぜて燃焼温度を低くし(排気再循環)

排ガス中の窒素酸化物(NOx)の低減を目的とした部品で、指で指しているのがそれです。

 

さて無事にエンジン始動まで辿りつけるのでしょうか?

 

エンジンマウントボルトのセンターを合わせるのに苦労しましたが

なんとかして41車体に42エンジンを合体させる事に成功しました♪

 

しかしここからが今回最大のと言っても良い程の難関だったのです・・・

 

外した41エンジンの配線カプラーですが

指でつまんでいるカプラーに見当たる配線が42エンジンにありません。

 

41の車体側の配線ですが、一番手前が先程のカプラーに対応する1極カプラーです。

これは何だろう?

 

いつもお世話になっている「ヤマMOTOファクトリー」の山本代表にも

相談しつつ、いろいろ調べていったら

 

41と42では点火方法が違う

 

ということが判明しました。

 

要するにエンジンポン付けは出来ない、ということです。

ということで点火系の移植を開始します。

 

壊れた41エンジンからフライホイールマグネットとコイルを摘出して・・・

 

42エンジンにそっくり移植しますが

このフライホイールが曲者で、特殊工具(と体力と根性)がないと外せません。

 

山本代表からギヤプーラーをお借りして(普通メカニックは工具を他人に貸さない、深謝)

格闘すること数時間・・・

 

外す事はなんとか出来ましたが作業ミスです!!

なかなか外れないのでバーナーで炙りましたがやりすぎて

永久磁石が1個とれてしまいました(号泣)

 

夜も更けて心身ともに消耗し過ぎたのでこの日はここで終了

土曜日に作業を持ち越しますが

 

この後に恐ろしいことが判明するのです・・・

 

左が不要になった42コイル、右がこれから使う41コイルです。

見た目が全く違うのがお解かりになると思います。

 

最近のだいたいのバイクは「直流点火方式」という方式を使っていますが

41エンジンにおいては「交流点火方式」という仕組みです。

 

交流点火方式のメリットはバッテリーが完全にお亡くなりになっても

キックスタートさえ出来れば取りあえずエンジンが掛かる、ということです。

 

41コイルの下部の黒い部分が点火プラグに送る電気の為だけのコイル

上の9個が充電用のコイルです。

 

フライホイールのマグネットが欠損してしまったので42フラホイを流用しますが

よーく見たらここでも問題発覚です、すいません何かの罰ゲームですか?w

 

赤い丸で囲った部分が「ピックアップコイル」という部品を通過した時に

スパークプラグに火が飛んで混合気が燃焼してエンジンが回るのですが

 

この出っ張りの長さが41と42で全然違うんです(滝汗)

 

42フラホイのここ、41フラホイよりも長いのでそのまま組んだら

点火時期がめちゃくちゃ早くなってノッキングどころか下手したら始動しないか

最悪エンジン壊す可能性があるので、対策しないといけません。

 

正確には測っていませんが

恐らくかなり前倒しでピックアップを通過する長さでした。

 

さてどうしよう?

 

車体側のハーネスをフル移植して

「フレームだけ41のなんちゃって42仕様」にする?

 

いやいや、それは大変だから避けたいっす。

 

しょうがない、禁断の技(?)を発動します。

 

試しにエンジンを掛けたらバオーンと掛かったのですが音が明らかにおかしいです。

点火時期が間違いなく3~5度(?)以上早くなっている(進角している)感じでした。

 

電ドリに極細ダイヤモンドビットを装着して・・・

 

41コイルと同じ長さになる様に余分な部分を削っていきますw

 

この時に削りカスが隙間に入り込まない様

ウエスなどを詰め込んでマスキングします。

 

でも少しは入っちゃったかもw

多分裏側のマグネットに吸着されていることでしょう、気にせず作業を続けます。

削りすぎ厳禁ね(汗)

点火時期遅くなっちゃうから・・・

 

結局マジックで書いた線の少し後ろ側まで削りました。

さてエンジンを掛けてみます。

 

ボフォーンと快音を立ててエンジンが回り始めたので

借り組みして試走したら、なんか様子がおかしいのです。

 

なんと充電していません。

 

テスターで測ったらアイドリングで本来12v以上、だいたい13.5v前後まで

電圧が上がっていないといけないのですが、なんと6vしか出ていませんでした(号泣)

 

発電コイル(ジェネレーター)で発生した三相交流を直流12vに変換する

「レクチファイアー」という部品ですがこいつは生きていました、ということは・・・

 

そうです、バーナーでフラホイを炙った際に

コイルの絶縁被覆を溶かしてしまったのです!

 

素人作業の極みとはこの事ですwwwww

フラホイは炙っちゃだめー

やるならナットの部分だけを短時間にとどめておいたほうが身の為です。

 

しかし何とかして充電なしでも最低1日は走れる様にしないといけません

そこで私が取った行動は・・・

 

乗用車用のバッテリーをメットインに積むと言う

チカラワザで対応させて頂きましたwwww

エンジンはこれでおK!!

あと駆動系にも少し問題があったので、追加作業を行って・・・

 

とりあえず完成!!

コイル回りの処置はちょっと考えておきます。

DIYでコイル巻きなおしとかですかねー、新品パーツは既に廃番で入手不可です。

 

いやー大変でした。

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【 注意事項 】

 

ここまでの内容はあくまでも私個人の「備忘録」的なものとして記載させていただきました

もしかしたらやっちゃいけない内容もあるかもしれませんので、決して参考にはなさらずに

もし真似をされるのでしたらあくまでも自己責任にてお願い致します。

 

いやースズキベクスターって今更ながら良いバイクだわ

150ccもあるのに取り回しが原付並みに軽快なんですよね。

 

乗り換えも考えたけど、最近のバイク(というかスクーター)は

ちょっとゴテゴテし過ぎなんだよなぁ・・・

 

それではまた。