おいらが夏休みというものから縁遠くなって30数年経つ。

 

子供の頃は夏休みというと何処かへ一泊旅行するとか、

 

日帰り旅行をするのが最大のイベントとなるが、毎年行ける

 

わけでもない。子供の頃と言えば水泳を学校のプールで

 

入るか市営のプールが30円とかで入れた。学校は町内会毎に

 

入れる日と時間が決まっていて、そのために宿題を終わらせ

 

ないと行かせてもらえなかった。

 

考えれば今ほど熱くはないが、今の暑さを経験していないから

 

その時代の暑さが最高に暑いと感じるのは当然だ。

 

まだ高校野球にも興味が無くて夏休み特番TVが普段の番組を

 

潰して放映されるのが嫌だったりした。

 

そんな中でもお昼の番組は待ちに待ったものだ。

 

そう、あなたの知らない世界。

 

お盆が近くなる一週間だけ1時間放送される。

 

大体2本のお話構成で、家の中で起こる怖い話と家族の因縁に

 

まつわる話が主題だった。

 

それを毎年見るうちに家の仏壇などの先祖を大事にしないと

 

祟られるという知識を得ることになる。

 

ところが、他の番組で見る怖い話はただただ怖い話で結局

 

解決の方法も見つからないという理不尽な話にただただ恐怖した。

 

そんな中に稲川淳二さんの怪談話も人気となる。

 

稲川さんの話は怖いのだが活舌と声が低くて何を言っているか

 

わからない。TVで見ている時はそのため大きめにボリュームを

 

あげているが、突然効果音が大きくなってかなりビビる。

 

話そのものより効果音の大きさが大きくてビビらされることが

 

結構腹立たしい。TVの怖い話はほとんど効果音でビビらせるので

 

音を低くしてみるようになった。すると、スタジオで悲鳴を上げて

 

いるがこちらは全然怖くない事が分かった。

 

何より、稲川さんは実生活で家族に捨てられて一人で暮らし

 

始める等の内容が酷くてそっちがかわいそうになる(笑)

 

最近ネットで動画を見つけることが多くなって自分の好みの音量で

 

再生速度を少し遅くして何を話しているか理解しながら聞いている。

 

そして稲川さんの話は落ちがないので、数年かけてその落ちが

 

見つかる場合もあるという。現在進行形で話が繋がるらしいので

 

その時には何でか分からないらしい。

 

ただ、稲川さんの「何だろうな、何か嫌だな」という話し方が

 

稲川さんらしいと思える語り口だと思う。

 

今年もお盆が来るが、今年はお袋が亡くなっているのでお袋が

 

帰って来るのか興味深い。大往生だったので、亡くなった直後も

 

今も霊現象なるものはない。最もおいらがかなりのビビりだから

 

お袋が冗談でも出てきたら怖くてキレるかもしれない(笑)

 

まあおいらの性格を知っているから悪戯しには来ないだろうけど。