おいらが子供だった頃に24時間TVが始まった。
子供の頃だっただけに、障害者の姿を見た時はびっくりした。
何より、難病で治療方法もなく亡くなっていく姿を追いかけた
映像に恐怖した。13歳まで生きることができない子供の姿を見て
自分もその年まで生きることが出来ないのではないかという
トラウマのような恐怖だけが残った。
それ以来、24時間TVは恐怖の対象となった。
大人になって13歳までしか生きられなかった子供の年を追い越して
やっと自分は生き抜けたと思う事が出来、少しずつ恐怖は消えた。
そしたら24時間TVで謎のマラソンが始まった。おいらがその時
聞いていたZARDの 負けないで が起用されていたのでちょっと
見た。何で足腰を痛めながら走っているのだろう。そして時間内に
会場に辿り着いて大勢の人から拍手と歓声が上がっていた。
え?それってそんなに凄いの?おいらにやれって言われることは
無いだろうけど、頼まれても絶対いやだなと思った。
そのマラソンが好評だったらしく毎年誰かが生贄となった。
こう書くと肯定者にはとてもむかつくだろう。
だが昔からこのマラソンが嫌で、24時間TVは見なかった。
たまにサザエさんの時間とかあった時にTV付けたらたまたま
24時間TVで番組がバラバラになって詰まらなかった。
そういえば、夜中が怖いことがあって自分が眠れなくて孤独感に
襲われた時は、夜中にTVを付けた時に24時間TVだったときは
ちょっと安心したこともあったかな。
でも自分が偏食で多くの食べ物を食べられなくて、いつか自分も
病気で死ぬんじゃないかと思う事があった時は、24時間TVは
怖かった。
特に感動を呼ぶためなのか、特別ドラマが病気で苦しむ描写が
怖かった。いつか自分もと想像すると怖くて初めてやることは
なるべく避けたかった。同じ内容、同じ事の繰り返しが安心する
そんな時代もあった。やっと子供の頃の死へのトラウマが消えたのが
上京してバブルの残りカスを体験した時だ。そこからは、滅多な
ことでは死なないと思うようようになり死の恐怖も人並みになった。
なので、24時間TVは自分の精神がしっかりと出来上がった頃に
見ないと恐怖しか与えないと思う。
まあ、これからも悪いけどあまり見ないかな。
これも言っちゃあなんだけど、出ている芸能人のギャラをそのまま
寄付したほうが一般人からの寄付よりも確実な金額になるような気もする。