スポーツカー人気でバブル時代に販売されたものが
平気で1000万で中古屋さんから売られる時代。
新車で100万から200万円で売られていた日本の
乗用車タイプのスポーツカー仕様は、若者が手軽に買える
車だった。
現在の車離れと言われる時代に高価で取引される中古車が
半端じゃない金額で売られるのに売れるのはなぜか。
2030年にはエンジンを積んだ車がヨーロッパでは販売
出来なくなると言ったEVに偏った政策をしている。
そんな中でエンジンを積んだ最後の新車が続々登場して
いるが、納車に半年とかかかってなかなか手に出来ないようだ。
そんな中、その辺の原っぱに放置されている過去の名車たちを
レストアして再販することも珍しくないようだ。
とはいえ、何年も放置されてぼろぼろになった車を見た目や
車検を通すまでの道のりはかなり大変だと思う。
元々、日産やトヨタの工場でラインに乗って量産される車体は
人間の手では出来ないことを機械で幾つもの工程で作られている。
これを人間の手だけで、一台を部品からボディーの錆などを
取り除き、欠損した部分を鉄板を切り剥ぎして溶接することで
見た目を昔の車に戻している。
恐らく、ボディーの耐荷重などの重要な部分は規定値に
満たないであろうが、とりあず、補強とパテ塗、塗装などで
分からない状態まで復元しているのだろう。
そんな苦労までしてかつての名車のみをレストアする理由は
何だろう。それは手間暇かけた分、欲しがる人がいるからだ。
これが有名じゃない車だったらいくら手間暇かけても価値がない。
中古車の時点で、人気のない5万キロ走行で程度が良い車と
大人気の車だが10万キロ越え、程度もよくないとしても
大人気の車が高く売れる。大人気の車は、世に大量に
出回った事と、社外製のパーツがたくさん作られることがある。
車種によっては販売終了から10年以上経ってもパーツが流通して
いることからやる気と努力で車を作ることが出来る。
人気のない車は、生産終了後からすぐにパーツがないこともある。
この点で、新車に興味のない人はどんどん古い車に戻って
いっていると思われる。それは、最近の車が便利な機能や安全装置が
付いているが、車としてあまり面白くなかったり、値段が高いのが
一番の問題だと思う。
車中泊が流行ったのはコロナ渦で出かけられない、人と顔を合わせ
られない等の交流が禁止された影響だ。
遊興が罪に感じる人々はこっそり楽しむために車に籠った。
ドライブしても食事や宿泊が出来ないので車に泊まり、食事を作った。
その狭い空間が何か不便でありながら最低限の装備で楽しめると
話題になり、皆が真似をし、ディーラーでも車中泊に特化した
車種をどんどん投入してきた。100万円台から買える商用車ベースの
バンは、税金も安く要らないパーツがないので、車を部屋のように
改造しやすくなった。
車の人気はお金を比較的に自由に使える層は昔のスポーツカー世代は
レストアして1000万位してもスポーツカーに乗りたいようだ。
そしてジムニーが新型が出たことにより、四角い形に丸目が大人気。
ジムニー全体が盛り上がり、旧車をレストアしたりして山や川を
ガンガン攻める人も増えた。
同じく軽で本格的に山や川を走らなくても車中泊用に大きな空間を持つ
バンで楽しむ人など多種多様になった。
普通に買い物などで使う車というよりも車中泊も出来たらいいねという
ユーザーも増えて新たな車の利用目的が増えた。
その中に、レアにいるのがボロボロになった旧車をレストアして
復活させる人。ジムニーの旧車はボディーが錆まくって
崩れ落ちている部分がある。その部分を成型して復活させる
そんな人が結構いる。奇麗にするまでは、ただの鉄くずに
見える物でも切り貼りしてレストアする様を見ると、
既にこの鉄くずは車としての体をなしていないのだが
切り貼りして車の形に戻して、中古部品と新品部品を
組み合わせて完成させたその姿は、ジムニーなのか?
ジムニーの形をした別の車なのでは?
ジムニーという名は何をもってしてジムニーなのか。
ジムニーのパーツを使っているものがジムニー?
ジムニーの形をしたものならジムニーなのか。
この崩れ去ったものを復活させる事で車の名前とは
何をもって名をなすのか考えてしまった。
フランケンシュタインって、死んだ人間のパーツを
切り貼りして復活した人造人間としているが、
それは人間なのか、死体なのかと一緒の気がする。