DVDからHD DVDとの戦いで勝利した最後の円盤型ディスクが
ブルーレイ。夢のある記録媒体だったが、25GBの録画スピードは
何度も録画できるタイプのREで等倍速だった。その後、録画時間の
永いXLでさえ50GBしか出てこなかった。
一度だけ録画出来るRでさえ、最高4倍程度で本来のフルハイビジョン
そのままの画質を録画するとほとんど録画領域が足りなくなる
という事だった。
必然的に画質がある程度に抑えられて録画できるようにはなったが
デジタルであるが故のコピーにかなりの制限が付き人気もなくなった。
高価な最新型でさえ、8Kには及ばず4Kに対応するのみだった。
そもそも8Kなんて画質を求めるユーザーもほとんど存在しなく、
TVを見る環境では、NHKの受信料問題などTV離れも増えた。
何よりネット環境が高速安定し、昔は無理だった動画がスマホのような
小さな端末でも見ることが可能となった。ワンセグでしか動画を
体験できなかったものがネットでいつでも好きなだけ見れるようになり
そのサービスも低額で良くなった。
機械では、SDカードとHDDが高容量のナノになり、SSDになり
わざわざ円盤で焼かなくてもよくなってしまった。
パソコンでもTVでも録画する方法が円盤から小型の物になってしまったため
今では円盤を買う意味がなくなってしまった。
それは、CDの時もDVDの時もそうだったが、まさかブルーレイという
最新の円盤でも起こるとはメーカーも思っていなかっただろう。
次々に海外に電子部品が流出し、格安となって帰って来るので
日本の昔からの売り方では対応しきれない。それはパソコンを売っていた時代に
CMや莫大な金をかけた販路のせいで、値下げする努力が失われ、
海外に持って行かれた時と同じかもしれない。良いものはCMしなくても
評判で広告になる事を知らなかった日本勢は主力の物を全部失った感がある。
パナソニックというメーカー名でブルーレイディスクが高価だったことも
今回の撤退の原因かも。
高いディスクより50枚で2500円ほどで売られているビクターなどは
エラーも少なく1枚当たり100円未満なところが大きい。
円盤はある程度の品質と追加で買い易い値段が無ければ売れない。
金色のパッケージでいかにも高くて高品質ですよっていうパナのディスクは
敷居が高く、買ってみようと思う録画する番組が無い。
そのディスクで名をそんなに大事にするのかというタイトルが無い。
編集でCMカットできても元の映画ディスクより放送時間が少なかったりと
高価なディスクに値するものがなかったと思う。
おいら的にはこのままブルーレイ文化が消えることが不安でならない。