我が家では昭和の時代に作られた家電がまだまだたくさんあります。
なかなか壊れないという事もありますが、親父殿がちょっと動きが
おかしくなった程度ではまだ使えると言って引きません。
本当に危ないストーブや冷風扇などの機器は、危険な状況を
目の当たりにしてやっと使うのを止めます。が、次の年に同じく
使おうとして危険な状況の話をしても忘れていたりするので
いつも喧嘩になります。
喧嘩になっても危なくないものは動かなくなるのを待つしかありません。
そんな家電の中に扇風機がありました。動かすと明らかにおかしな異音と
回り切れない羽が明確なのですが、耳が聞こえない親父殿には異音は
届いておらず、まだ使えると言って聞きませんでした。
諦めてだましだまし使っていたのですが、食事の時間に子供が
その扇風機を見て恐怖を感じたらしく使用を拒否しました。親父殿に
紙に壊れてるから使えないと伝え、その場ですぐに撤去しました。
孫大好きの親父殿はやっと扇風機の故障を受け入れ、おいらに
新しいものを買ってくるように依頼してきました。
おいらの家では自分の物は自分で買っていますが、家族の物となると
親父殿が絶対的な権力を示すとして譲らないのです。まあ、本当に
急ぎの時は知らないふりして取り替えてしまいますが(笑)
扇風機一つでどれだけ権力を誇示したいのかは知りませんが
最初に話しておかないと聞いてないと数日機嫌が悪くなり、
半年後に貯まったものを一気に爆発させて、延々と文句をいう
時期が来ます。そしてそれが何年も前のことまで遡って文句を
言う性格なので質が悪いのです。孫が生まれてからは孫に嫌われたく
ないらしく良き爺であります。
その孫がいるおかげで、喧嘩は収まりますが、物事を決めるのに
扇風機一台でも数年かかるので、いい加減おいらもいい歳で
このままずっとこんな調子なのかとテンションが下がることもしばしば。
で、やっと家族用の扇風機2台を購入しました。山善の物で珍しく
ブルーといった色付きです。組み立ては簡単で、見たまんま嵌めて
いくだけ。ねじ回しも使いません。
今まであった扇風機を掃除するために何度も分解してきたので
構造は簡単でした。ただ、買ったばかりの物にファンの軸にゴムの
管が付いていたのでこれを外すのか付けたままにするのか悩んで
付いたまま嵌めたらゴムがグチャグチャになったので要らないなと
判断して外してセットしました。
昭和時代よりデジタルなボタンではなく、押すだけ、レバーを
回すだけのシンプルな造りで本体もかなり軽くなっていた。
日本の機械モノはどんどん要らない機能を付けて値段を釣り上げますが
山善は最低限の機能で作っている所がいつも安心できる。
壊れた扇風機は分解して鉄のごみの日に出せるようにしました。
ファンを固定するプラスティックが劣化してぼろぼろと崩れたので
壊れるべくして壊れる時期だった模様。
新しい扇風機は弱ならほとんど音がしない静かなものだったので
びっくりした。