携帯電話が秋田で一般的になるちょっと前、

 

職場の先輩がちょくちょく見たことのない携帯電話屋さんへ

 

携帯の本体を買いに行った時、モトローラー社製の端末で

 

5万とか言ってた(笑)

 

ドコモの携帯電話の基本使用料が4900円だったかな。

 

何も通話してない状態で4900円ってちょっと高いなと思った。

 

おいらが一人暮らしを始めて5年ほどの頃で電話の加入権が

 

7万位で、電話基本料が1700円ほどだっと思うが、

 

それと比べても3倍近い値段だ。

 

ドコモではこの加入権という考えを廃止して、携帯事業を始めた

 

ようで、今思うと金額はそうであれ加入権という問題を踏み倒した

 

NTTよりはいい選択だったかもしれない。

 

また、当時はNTTドコモと名乗っていたが、本人たちはNTTとは

 

違う会社だという自信を誇っていた。NTT本体からどう思われて

 

始まった会社なのかは知らないが、働いている人たちはそういう

 

気概があった。

 

秋田でやっと携帯電話の存在がちらほらしているそんな時に

 

北海道通いのお客さんが、おいらの職場で電波が繋がらないと

 

大慌てしていた。当時はドコモもAUも室内では電波が通りにくく

 

そのせいだと思っていたら北海道通いのお客さんの携帯は

 

既にデジタルだった。今の携帯はデジタルが当たり前だが

 

当時はまだアナログの回線で、北海道などの大都市では

 

デジタルに切り替わっていたのに驚いた。

 

そして、その近辺にやっとPHSが生まれる。PHSは固定電話に

 

近い基本使用料で、通話代も比較的安かった。携帯の通話代が

 

確か一分120円とか今の30秒40円より高かったと思うが、

 

使った記憶がないのでここは割愛。

 

PHSは固定電話の子機のような電波の範囲で電話が外で出来る

 

という謳い文句があって、その名の通り電波が微弱だが、電柱の

 

ある場所にちょこちょこ設置される方式だった。

 

電波を掴む範囲が変わると切断してしまう事もしばしばあった。

 

何より手軽に持ち運べる携帯型の電話だったので、女性を中心に

 

流行った。というか女性に向けて可愛く売り出したので、男のおいらが

 

持つのが少し恥ずかしくなる感じだった。

 

どういう理由でかわからないがその2年ほどで携帯電話の戦略が

 

変わってPHSよりも買い易くなっていく。この時に2年縛りが発生した。

 

先に書いた基本4900円が基本料金だが、2年契約することで

 

それよりも安く携帯電話を維持できるというシステムが生まれた。

 

だから携帯大手は携帯電話が普及してから今まで2年縛りという

 

考え方を手放さなかったのだ。

 

今を生きる人たちにとって携帯は必需品となったが、なぜ2年縛り

 

なのかわからないと思うが、恐らく加入権を作らない代わりの

 

基本料金4900円は死守したかったのだろう。だから割引して上げて

 

今の半分の基本料金が存在するんだよということだったのだろう。

 

物の料金は、最初に設定した金額があってこれをもとに割引している

 

という名目が必要となるが、しばらくその金額を使うことがなく

 

実際販売している金額が常となれば、その金額が本当の金額として

 

表示しなければいけない。だが、使われなくなった金額でも本当は

 

存在するものだとずっと固定してきたのがキャリアの本音。

 

料金プラン表を見ると必ず最初にものすごく高い基本料金が書いて

 

あるのはこのためだろう。しかし、実際にもう使われていない金額なので

 

表記することもだめになったと思う。

 

加入権の代わりを模索したNTTドコモの解約違約金の廃止は

 

その為早かったと思う。それを真似たAUとソフトバンクはその考えに

 

至るまで少しドコモより時間がかかったと思う。

 

これで携帯電話が始まって以来の加入権代わりがなくなり、

 

本格的に携帯代の基本料金が変わっていくだろう。

 

そして多分今度は2980円が基本料金帯の柱に変わるかもしれない。

 

ソフトバンクの980円のホワイトプランが事実上消えてしまっていたので

 

楽天モバイルの2980円が新しい基本となると思う。