ネットフリックスとは有り難いもので、新し目の映画も
ネット配信され、いつでも好きな時に見ることが出来る。
今までWOWOWとかで見たい番組を予約して後で見たものだが
いつでも見れる気軽さに驚き。
閃光のハサウェイを見てない人はここからネタバレになる。
おいらが見た逆襲のシャアの後の話になるが、その頃は子供の
ハサウェイが登場していた。ガンダムシリーズを見てきた世代なら
そのファーストガンダムの主役の子供たちがぞろぞろ出てくる頃。
カツ、レツ、キッカという戦争孤児がいつも母艦ホワイトベースに
乗っていたが、7年後を描いているゼータ。
その何か月後から数年のダブルゼータ。
数年経ってゼータで行方不明になったシャアが反乱を起こすのが
逆襲のシャア。シャアという人物像は、ガンダムが登場する以前までが
最盛期で、後は名前に動かされている状態。ファーストガンダム
登場時の圧倒的な強さは失われ、モビルスーツと呼ばれる戦闘ロボットで
性能に助けられて生き延びている感じ。以後、シャアの乗る
モビルスーツはどんどん巨大化して、彼のクローンはもはや何でもあり
となる。
また、ファーストガンダムでロリコン的な側面を展開し、ライバルのアムロに
シンボル的な少女を殺されてしまう。また、そのアムロもその少女の
幻影に苦しまされることになる。
そうした戦士たちの後に出てきたハサウェイは、少年の初恋と相手の
気持ちに翻弄され、何もわからないまま戦場に入り込んでしまう。
恋する少女を追いかけて戦場に迷い込み、錯乱状態の少女を
落ち着かせようとするが、仲間によって狙撃され死亡。逆上した
ハサウェイが仲間を狙撃して殺してしまう。逆襲のシャアでの
ハサウェイの行動が今でも受け入れがたい。
そして閃光のハサウェイでは、少し大人になった姿で登場。
なぜか彼は反政府勢力の中心的人物になり、政府の大臣を
暗殺する側についている。本来の目的を果たす前に過去の
自分を振り返るような行動が敵味方の惨劇を呼ぶ。
政府軍の新型ガンダムタイプと自らが操縦するガンダム
タイプの一騎打ちになり、敵が僅差で負ける。
まあ、一回見た感じではこんな感じ。
ガンダム同士の戦いのシーンは暗い画面でガンダムの判別が
よくわからなかった。だが、何やら色々な装備を盛り付けて
既にガンダムといった形ではない。まあ、古い世代から見た人が
フェアレディZの新型を見てこれは違うと思うのと変わらないかも。
いずれ、ガンダムシリーズの正統な話だと思うが、ガンダムではない
ロボット系のアニメだと思える。ガンダムの別の系統とも違う
大人な世界観ではあるが、ガンダムの持つ必然的ガンダムを
操縦してきた主人公とはちょっと違う。
ガンダム的な統一観念は、ニュータイプ。このニュータイプが
ファーストでは直感に目覚めたものという感じだった。
ゼータでは、ニュータイプの能力が超能力のように描かれ
これを嫌ったと思われるダブルゼータ時におちゃらけに
ストーリーが変化した。ダブルゼータ時に超能力は
相手を認識する察知能力のように描かれ、逆襲のシャアでは
特殊な兵器を動かすサイキネスのみに留まった。
人の心の温かさを集めて力とするサイコフレームによって
地球に落下する巨大な隕石(人工物)を阻止するという
大きな力を表現してきた。
閃光のハサウェイでは、こうしたニュータイプ、サイキネスの
要素がほとんど表現されず、近代兵器の破壊力のみを
表現していた。
ガンダム的な表現を足すとすれば、この均衡した力関係に
ニュータイプ要素を持った者が出現して現状をひっくり返すと
いう演出があるはずだが、これがない分ガンダム的でない
もっと人間に近いストーリーを作りたかったのかもしれない。